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下流の宴 林真理子 文春文庫

数年前に流行った作品をいまさらながら読んでみた。当時、流行ったのも理解出来るなぁ……と言う面白さではあった。

こういう下衆い感じの話を書かせたら、林真理子はやっぱり上手い。

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下流の宴

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東京の中流家庭の主婦として誇りを持つ由美子。高校中退の息子がフリーター娘・珠緒と結婚宣言をしたことで「うちが下流に落ちてしまう」と恐怖を覚え、断固阻止を決意する。

一方馬鹿にされた珠緒は「私が医者になります」と受験勉強を開始して―─。

アマゾンより引用

感想

中流階級を意識している専業主婦とか、ネットゲームで知り合った女性と結婚しようとするフリーターの長男とか、合コンで金持ちの男性を捕まえることしか頭にない長女とか、今どきの人間をよく観察していると感心しきり。

私の周囲にはいないタイプの人達ではあるけれど「ああ。それって、ありそうだね」とリアルに感じるとこの出来る人間像でゴシップ誌を斜め読みしているような楽しみがあった。

物語の作り自体は流石だと思う。テンポが良くてサクサク読める。ベストセラーになったのもなるほど納得。

でも、あまりにもテンプレ過ぎて話の流れが見えてしまうのが残念ではあった。

特に長男カップルの成り行きは、鈍感な人間でさえ行き着くところは見えていたと思う。過程を楽しむ物語としては長けているものの、どんでん返し的なところは期待できないと思って読んだ方が良いと思う。

世相を描くと言う意味では成功していると思うのだけど、文学としては今ひとつ。人

間ってそこまで単純に出来ている訳ではないように思う。人間って生き物は何か大変な事を経験することによって多少は変わっていくのではないかな……と。

最初から最後まで成長もせず、考え方を変えない人達は、ある意味において清々しいとは思うけれど「そんな人っているの?」とかえって不可解な印象を受けた。

流石は林真理子と思う部分もあったけれど、私としては『本を読む女』とか『葡萄物語』のような、地味ながらも地に足がついた作品を読みたいなぁ……と思ってしまった1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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