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ひつまぶし 野田秀樹 朝日新聞出版

『ひまつぶし』かと思って借りたら『ひつまぶし』だった。いかにも野田秀樹が付けそうな題名だ。

『AERA』に連載していたエッセイをまとめたエッセイ集。

そう言えばこのサイトには野田秀樹の作品は1つも並んでいないけれど、若い頃は野田秀樹が大好きだった。心酔していたと言ってもいい。

読書で……と言うよりも、彼の作る芝居のが空きで、初めて彼を舞台で観た時「こんなちっちゃいおじさんが、こんな素晴らしい話を作るのか!」と驚いた覚えがある。

野田秀樹の芝居は10年以上観に行っていないけれど、思い出すだけでも心が震える。

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ひつまぶし

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野田秀樹、久々の著作。タイトルは「ひまつぶし」、ではなくて、「ひつまぶし」。

野田地図「南へ」上演に合わせて刊行。読者の熱い要望に応えてアエラ連載の書籍化。暇でない人もぜひ! とにかく笑えます。そして、ちょっと思索に耽りたくなります。

アマゾンより引用

実は野田秀樹のエッセイを読むのは実は初めてだったりする。夢中になっていた頃に読んでいたのは戯曲集だった。

図書館でこの本が並んでいるのを見て「野田秀樹の書く作品なら間違いないだろう」と思って手に取ったのだけど、残念ながらそんな事は無かった。

想像以上に面白くなかったのだ。野田秀樹だって人間なんだ……って事を実感した。

面白いお芝居を作る人が面白い本を書くとは限らない。

劇作家で小説やエッセイを書く人は多いけれど「すっごく面白い!」と言える人は少数だと思う。中島らもなんかは特殊ケースだと思う。劇作家の書く一般的な小説やエッセイとは微妙にノリが違っていて、いうなれば「ネタが寒い」事が多い。

お笑い的に言うなら「ネタが滑っている」ってところだ。すっごく面白い事もあるのだけれどハズレに遭遇する確率がやたら高く、残念ながらこの作品はハズレの部類に入ると思う。

『AERA』に連載していたというのも原因なのかも知れないけれど、面白い事書いているつもりだと思うのだけどオヤジギャグ的で面白くないのだ。

野田秀樹自身の若い頃の思い出を書いている物はまだ面白かったけれど、最近の事や流行り物に対する感覚がオジサン臭くて辟易してしまった。

書かれているネタもそれこそ素人ブログでも語られているような内容の物が多くて、上司から笑えない話を聞かされているような錯覚に陷ってしまった。

もしかしたら野田秀樹のエッセイも若い頃の作品なら面白いのかも知れないな……とは思うのだけど、この作品に限って言うならパッっとしない事この上ない。

私は面白くなかったけれど『AERA』を購読するように層にはウケるネタなのかも知れない。それにつけても残念な1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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