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さかだち日記 中島らも 講談社

合法・非合法ドラッグとアルコールを断ちつつある時期の(完全に切れていないが)作者の日々が綴られている。

覚醒剤取締法違反で捕まる前に書かれた作品で、いちおう「改悛の日々」という感じか。また同じ道を辿るのだなぁ……などと思うと、ちょっぴり切ない。

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さかだち日記

ザックリとこんな内容
  • 日記形式のエッセイ。
  • 題名の「さかだち日記」とは逆立ではなく「酒断(さかだ)ち」の意味。
  • 野坂昭如との対談も収録。

感想

中島らもの初期のエッセイを読むと「アル中の人の話によるとアルコールにやられて『小人の大名行列』が見えるようになった人がいるらしいのだが、自分も1度見てみたいものだ」なんてことが書かれている。

だけど、このエッセイ集を書いた頃は、中島らもが似たような体験をしていて、それどころかすっかり真面目になってしまっている。

なんだかんだ言って、人間は病気になったり、頭が変になるのを恐れるものなのだなぁ……と、しみじみ感じ入ってしまった。

常識人な目で読むと中島らものような人間は、人として最低の部類に入ると思う。

演劇だ、音楽だといっても、アルコールで手が震えてペンが持てないような人(中島らもは口述筆記で作品を発表している)になりたいとは思えないし、もしも自分の家族や恋人や友人がが、排泄管理もできないほど、アルコールやドラッグに犯されてしまったら情けないだろうし、哀しくてたまらない。

それなのに、そういうタイプ…中島らもの書いたものを好んで読んでしまうのは、中島らもの持つ「人を慈しむ目」が好きなのだと思う。

自分が駄目な人間だと自覚しているからこそ、作者は「駄目な人」を攻撃しない。

むしろ優しさでもって受け入れている。その辺の、ゆったり感が好きなのだ。

そう言えば馬鹿っぽいエッセイばかり書いている、わかぎえふにも同じことが言える。

わかぎえふと中島らもの世話をしているうちに、感化されてしまったのか、それとも、もともとそういう人だから、付き合っていけたのか。

わかぎえふからは、中島らもほどの際立ったセンスや才能のうよなものは、あまり感じないけれど、2人の纏う空気はとても似ている。

いしいしんじ、野坂昭如、チチ松本、などなど交友関係の話も面白かったが、なんといっても印象的だったのは「バタやん」がらみの話。

バタやんへの愛が感じられて微笑ましかった。私は面白かったが、どちらかというとファン向けの1冊だと思う。中島らもの他の作品の感想も読んでみる

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白い木蓮の花の下で
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