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小説を書く猫 中山可穂 祥伝社

中山可穂、初のエッセイ集と言うことで、久し振りに中身をチェックせず発売日に買ってしまった。

作品と作者は別物だから、面白い小説を書く人が面白いエッセイを書くとは限らないけれど、好きな作品を書く人がどういう人となりなのか気にならないと言ったら嘘になる。

完成した作品では見られない中山可穂像を読みたくて買ってしまった。

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小説を書く猫

身を削る思いで、狂おしい恋愛をいくつも紡いできた孤高の作家、中山可穂。 寡作であることもあり、ファンは辛抱強く、彼女の新作を待ちわびている。 放浪癖はもとより、彼女自身の生き様が放浪であるといえよう。 昨年より京都に移住、新たな境地を目指す近況報告エッセイ二編も収録、

アマゾンより引用

感想

ファンブックとしては充分過ぎるほど面白かった。

ただ純粋な意味でエッセイとして面白いかどうかは疑問。中山可穂の小説を読んだことが無い人が読んでも、あまり面白くないんじゃないかと思う。

日常を書いたエッセイ集と言うよりも、むしろ「作品裏話集」と言う感じだった。

なので、作品を読んでいる人には「あの作品の裏には、こういう事があったんだ」と興味深く読めると思う。もちん、私は面白かった。

本好きにも々なタイプがいて「作品=作者」という思いれがある人もいれば「作品と作者は別物でしょ?」と思う人もいる。

どちらかと言うと私は後者。たくさんいる作家の中で、作品も人となりも好きな人がいないでもないけれど、基本的には作家自身の人柄なんて、どうだっていいや……ってスタンス。

なので、中山可穂についても「作者=作品」と思ったことは無かったのだけど、このエッセイ集を読む限り、どうやら私の考えは間違っていたようだ。

中山可穂の書く小説は私小説に近いように思う。

このエッセイ集を読んで、中山可穂の作品に対する疑問が一気に解決してしまった。「どうして、中山可穂の書く女達はキャラクターの使いまわしと思えるほど似通っているのだろう?」と思っていたのだけれど、登場人物に作者自身や作者の恋人を投影しているのなら似通ってくるも無理はない。

この作品を読んで最も大きな収穫は「この人の書く小説が読みたければ気長になること」って事実を再確認したことだろう。

今までもそれは薄らと分っていたのだけど。当てずっぽうに思っていた事が確信に変わった。

とは言うものの、長い年数追いかけていける作家さんがいるのは本好きにとって幸せなことだと思っている。

私にも好きな作家さんは何人かいるけれど、好きになったときは既に他界していたり、あるいは老年に入っていたりして「作家として脂の乗り切った時期」をリアルタイムで知らない人の方が多いのだ。

中山可穂の作品は、これからも気長に追いかけていこうと思った。

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白い木蓮の花の下で
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