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徘徊タクシー 坂口恭平 新潮社

社会からややはみ出し気味の主人公が「徘徊タクシー」と言う、徘徊癖のある認知症の老人のためのタクシーを始める……と言う物語。

老人介護や認知症をテーマにした作品は沢山あるし、レベルの高い作品も多い。

この作品も認知症をテーマにしているけれど、残念ながらリアリティはあまりない。だからって駄目って訳でもないところがこの作品の魅力だと思う。

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徘徊タクシー

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人間はつい目の前の現実を世界のすべてだと思ってしまう。でも、実はそうじゃない!

祖父危篤の知らせに故郷の熊本に戻った僕は、認知症の曾祖母と再会。彼女に導かれるように出かけたドライブで、徘徊老人を乗せて時空を旅するタクシー会社を思いつく。

この世にボケ老人なんていない。彼らは記憶の地図をもとに歩いているだけなんだ。

アマゾンより引用

感想

個人的には主人公に肩入れできなかった。

私自身、徘徊する父を追跡した経験があるのだけに、主人公がはじめた『徘徊タクシー』は「美味しいところのつまみ食い」をしているに過ぎない。

認知症の老人と暮らすことの大変さは棚上げになってしまっていて「はいはい。介護をしたことのない坊っちゃんの妄想だね」としか思えなかったのだ。

とは言うものの「認知症の老人の心に寄り添っていく」というテーマは素敵だし、坂口恭平が理想とする世界も分からなくはないのだ。

現状を変えたいと思うのなら、理想は必要だと思う。

そして「徘徊タクシー」のような、夢の様な物があれば、どんなに素敵だろうとも思う。

実際、いい話だと思う。だけど、どうしても腑に落ちないと言うか、納得出来ない感が拭えないでいる。

もしかしたら小説じゃなくて映像だったら、それでも感動出来たかも。演技の上手い役者さんを使って、素敵なBGMを流されたら泣けるような気がする。

リアリティを求めて読むのではなくて、大人のファンタジーとして読むのなら、そこそこ楽しめるのではないかと思う1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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