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赤土に咲くダリア 日原いずみ ポプラ社

『赤土に咲くダリア』は結論から言うと、非常に読後感の悪い作品だった。

本を読んだ後でプンスカ怒るなんて事は滅多にないのだけれど、この作品に関しては「誰か私の怒りを聞いてくれ」とて、憤りをぶちまけたい衝動に駆られてしまった。

そんな訳で、この作品に関しては良い事は書かないし、ネタバレも書いていくつもりなので、そのテの物が嫌いな方はご遠慮ください。

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赤土に咲くダリア

題名はヒロインが「赤土に咲くダリアみたいだ」と人から言われたといえエピソードから。

つまり「赤土に咲くダリア=ヒロイン(日原いずみ)」ということである。

ちなみに作者の日原いずみ自身の自伝的小説とのことで、なんだかなぁ……と思わずにはいられない。

あらすじ

物語はヒロインが27歳の頃からスタートする。

クリエイティブな仕事をしつつ、カメラマンと恋したりする「今時のイケてる女」だったヒロインは、子宮の病気をしたりして身体を壊したのを機に田舎で見合いをして堅実なサラリーマンと結婚、出産。

大人しいと思っていた夫には少々問題があったりして、夫婦の危機なども経験するが、なんとか持ちこたえて2人目の子供を出産。

子育ても落ち着き平穏な生活に入ったところで、ヒロインはふたたび仕事を始め、イケてる男と不倫関係に陥る。

「あなたは1人の男で満足できないんじゃない?と言われたけれど、本当だったわね。ふふふっ」ってな調子で物語は〆られていた。

「えっ? 夫を散々批判しておいて自分の不倫で〆ちゃうの?」としか思えない、なかなか飛ばしまくったラストだった。

壁本でしかなかった

比較的年代が近い作家さんなので、妊娠・出産・子育ての話はリアルでそれなりに面白かったけれど、それ以外は全くもって不愉快だった。

もしも私が独身男性だったら「世の中の女性がこんな人ばかりなら結婚なんてしない方がいいな」と思うだろう。

自分の非は認めず、夫の非を責めるばかりの話になっていて、こんな女がいるからネット社会で「スイーツ(笑)」なんて女性を揶揄する言葉が出来るのだと憤慨してしまった。

小説というのは、あくまでも作り話だし、その中で「奔放な女」や「嫌な女」は数多く創造されてきた。そういうタイプの女が出てきたからって、いちいち腹を立てることはない。

そこに人としての業が描かれていたり「悪いと分っているけれど、どうしようも無いんです」的な描き方がされていれぱ、案外共感出来るのだ。

どうしようもない人間の業を描くのは文学の仕事だと思っている。

しかし、この作品に関しては「私・偉い。私・素敵。私・悪くない」と言う考えが根本にあるので、読んでいて腹立たしいばかりで全く共感出来なかった。

この作品を読んで「無知の知って言葉があるけれど、このヒロインの場合は無知の無だね」なんて事を思った。

この憤りを誰かと語りたくて仕方が無いのだけれど、面白い本なら人に勧めることも出来るのだが、面白くない本は勧められないのが残念でならない。

たぶん、日原いずみの作品を読むのはこれっきりになると思う。

俗に言うところの壁本(読んだ後壁に叩きつけたくなるどうしようもない本)だった。

赤土に咲くダリア 日原いずみ ポプラ社

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白い木蓮の花の下で
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