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山あり愛あり 佐川光晴 双葉社

なんだろう…佐川光晴は意外と沢山の作品を読んでいる作家さんで、密かに押していた時期もあったのだけど、最近の作品は私の好みから外れてきている気がする。

特定の作家に対する思い入れって、恋と似ていてフッと醒める事がある。

今回の作品は残念だけど、面白いとは思えなかった。

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山あり愛あり

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周三は銀行で不良債権処理に追われる日々を送ったのち、早期自主退職し、長らく封印してきた登山を再開するつもりでいた。

だが母子家庭支援のNPOバンクに関わることに。周三自身は母親と義絶していたが、その母親が今、死に瀕しているという。

人生の岐路に立った男が自分を見つめ直すとき。共感と静かな感動を呼ぶ長編小説。

アマゾンより引用

感想

早期退職した銀行マンが、あるキッカケから母子家庭を支援するNPO団体を設立するために奔走する物語。

私小説的な作品は抜群に面白いのに、イチから話を作ると、どうしてこう残念な仕上がりになってしまうのだろう。

悪くはないと思うのだけど、あれこれ詰め込み過ぎてとっ散らかった印象になっている。銀行の話、主人公と母親の確執、NPO団体にまつわる話、登山の話……ここまで、突っ込む必要はなかったんじゃなかろうか。

色々なエピソードを盛り沢山にして話を作っても面白く読まてくれる作家さんもいる。

だけど佐川光晴者の作風ってそこはかとなく陰湿なので読んでいて爽快じゃないのだ。そして話のテンポも悪い。

陰湿な作風が悪いと言うつもりはなくて、個人的には好きなのだけど、作風と作品が合っていないように思う。

そして今回の作品については登場人物達が好きになれなかったがどうにも駄目だった。

勤めていた銀行を早期退職しちゃう主人公も、シングルマザーで子どもを産むことを決めた主人公の母親も、NPO団体設立の資金を提供してくれる作曲家も、それぞれの主張は決して間違っていないのだけど、自分の事しか考えていないような気がして誰の心にも寄り添う事が出来なかった。

なんだかんだと追ってきた作家さんなのだけど、こういうノリが続くのなら、これ以上はもういいかな……と思ってしまった。色々と残念な作品だった。

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白い木蓮の花の下で
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