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天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語 中村弦 新潮社

『天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語』は日本ファンタジーノベル大賞受賞作とのこと。

時は明治。ある天才建築家が作った建築物を巡る物語。

短編連作の形をとっていて「建物フェチ」の方にお勧めしたい。私はそういう関係の仕事をしていたので、非常に面白く読むことが出来た。

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天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語

建築家・笠井泉二は、一風変わった建物をつくりだす。それは、足を踏み入れた者が、異様な空気に酔いしれる……。

老子爵夫人には、亡き夫と永遠に過ごせる部屋を、偏屈な探偵作家には、異次元に通じる家を。そして嫉妬に狂う男には、怒りを静める別荘を。

その悪魔的とも言える天才の産物が、不思議世界へと誘う6話。──選考委員絶賛! 第20回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

アマゾンより引用

感想

「建物を巡る物語」といっても漠然とした感じで説明不足と思うので、もう少しだけ補足。

天才建築家である笠井泉次の作る建築物は「この世界」と「ここではない異世界」とを繋ぐ不思議な力があり、彼に建物を発注した人々は、その建物に魅せられて不思議な体験をしていく。

「ファンタジーノベル大賞」というだけあって、ファンタジーが嫌いな人には受付られない世界かも知れないが、ファンタジーと言っても「剣と魔法」が跋扈するアニメちっくな世界ではなく「世にも奇妙な物語」程度のノリ。

ファンタジーが苦手な人でも読めるのではないかと思う。

お話自体は「普通」レベルに面白い程度だと思う。しかし作品全体を流れる雰囲気がとても良い。

新しい物と古い物が入り混じった「明治」という時代の空気、笠井泉次の建てた不思議な建物。そして、作品全体に漂う厭世感にすっかり魅せられてしまった。

たまには浮世を忘れて、こういう不思議な世界に遊んでみるのも良いと思う。

良い時間を過ごさせてもらった。中村弦の次の作品も是非読みたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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