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映画『ローン・サバイバー』感想。

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お盆休み期間中、夫と録画している映画を観よう…と言うことで『ローン・サバイバー』を視聴した。

実のところ前知識無しに録画したので観終わった後「どうしてこんな重たい映画を観てしまったのだろう…」と辛い気持ちになってしまった。

アメリカ海兵隊シールズのレッドウィング作戦を映画化した作品。

レッドウィング作戦で生き残ったマーカス・ラトレルが書いた手記が原作。見応えのある良作だと思うけれど、戦争物が苦手だったり、残酷描写が苦手だったりする方には絶対にオススメ出来ない。

原作本
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ローン・サバイバー

ローン・サバイバー
Lone Survivor
監督 ピーター・バーグ
脚本 ピーター・バーグ
原作 マーカス・ラトレル
パトリック・ロビンソン
製作 ピーター・バーグ
サラ・オーブリー
ランドール・エメット
ノートン・ヘリック
バリー・スパイキングス
マーク・ウォールバーグ
アキヴァ・ゴールズマン
ヴィタリー・グレゴリアンツ
製作総指揮 ジョージ・ファーラ
出演者 マーク・ウォールバーグ
テイラー・キッチュ
エミール・ハーシュ
ベン・フォスター
エリック・バナ
音楽 エクスプロージョンズ・イン・ザ・スカイ
スティーブ・ジャブロンスキー

あらすじ

2005年6月、アフガニスタン山岳地帯。 現地の武装集団を率いるターリバーンの幹部の排除・殺害を目的としたアメリカ軍のレッド・ウィング作戦が開始される。

アメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シールズのマイケル・マーフィー大尉ら4名の兵士はヘリコプターからロープで険しい山岳地帯に降り立った。

偵察チームの目的は現地を偵察して無線連絡、味方の攻撃チームを誘導し、可能であれば目標を殺害すること。

しかし徒歩で目標地点に到達した一行は、思いがけず山中で山羊飼いの3名の現地人と接触。とりあえず拘束する。

拘束した3名をどう処置するか…電波状態が悪く前線基地との連絡が取れない中、止むを得ず彼らは作戦を中止し、ターリバーンとの交戦を覚悟の上で3名の現地人を解放する。

それから1時間とたたないうちに彼らは山中で100名を超えるターリバーン兵に囲まれ、交戦状態に陥る。

深手を負い、たった一人生き残ったマーカス・ラトレル一等兵曹は、現地人の親子に救われ、彼らの村に匿われる。

感想

昔はアメリカが作る戦争映画と言うと「戦争は残酷だけど敵を倒してやったぜ、アメリカ万歳」か、もしくは「戦争中でも素晴らしい人間がいたんですよ」みたいな作品が多かったけれど、少なくともこ20年は観終わった後に嫌な気分になる映画が多い気がする。

私は個人的に戦争映画は観終わった後にスッキリしてはイケナイものだと思っている。

そう言う意味において『ローン・サバイバー』は最高に良く出来た戦争映画だと言っても過言ではない。

特殊任務についた兵士達かアフガニスタンでタリバンと対峙するのだけど、まあこれが酷い。

厳しい訓練に耐え抜いた精鋭数人と、ちょっと訓練を受けただけのタリバンの兵士沢山とでは、圧倒的に沢山が強い。

スタローン演じた『ランボー』の世界はファンタジーなんだな…と痛感させられた。

タリバンの兵士は映像で観ているだけでも本気で怖くて「あんな人達が襲ってきたら勝てる気がしない」としみじみ思った。

シールズ(海兵隊特殊部隊)の隊員たち素晴らしく頑張ったと思うし、仲間同士の結束の強さ、タリバンに屈しない村の人達等、感動的な場面も多かった。

しかし映画全部を通して言うと「感動要素1」に対して「怖い&痛い要素9」くらいの割合で、とにかく怖くて痛そうな作品だった。

戦争映画って、とかく死ぬ時は一撃である事が多いのだけど、シールズの兵士たちは撃たれまくって逃げまくってボロボロになるまで戦って死んでいく。

日本はいまのところ平和に暮らせているけれど『ローン・サバイバー』で描かれていたタリバンもそうだし、ISもそうだし、北朝鮮も不穏だしで「日本は平和だし戦争とか関係ない」とは言い切れないところが怖い。

戦争映画を観ただけで何かが変わるとは思えないけれど、世界の動向に気をつけるとか、日々のニュースをしっかりチェックするとか危機感だけは持っておくべきだな…と思った。

この作品を観た夜。夢に作品が反映されてしまってうなされる羽目になった。

その日の夢に見てしまうくらい衝撃的だったし、観ていて疲れる作品だったけれど観ておいて良かったな…と思える良作だと思う。

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