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純文学

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大黒屋光太夫 吉村昭 毎日新聞社

吉村昭が得意としている漂流記ものだった。 大黒屋光太夫は多くの作家がテーマにしていて、井上靖の書いた『おろしや国酔夢譚』...

天に遊ぶ 吉村昭 新潮文庫

やっぱ好きだなぁ。吉村昭の作品って。 地味で面白味のない短編集だったのだが、なにげない小技が効いていて、ちょっとツボだっ...

破獄 吉村昭 新潮文庫

「渋くて面白い」「地味すぎて詰まらない」のギリギリのラインにある作品だと思った。 読む人によって、受け取り方は変わるだろ...

光る壁画 吉村昭 新潮文庫

私はこの小説を読むまで「胃カメラ」を開発したのが日本人だと知らなかった。 男のロマンと言うか、なんと言うか……なにげにN...

島抜け 吉村昭 新潮文庫

私は幼児期に祖母と一緒に時代を見て育った時代劇劇育ちなもので「島抜け」という言葉を聞いただけでドキドキしてしまった。 実...

不随の家 広谷鏡子 集英社

及第点ではあるけれど、さほど面白いような作品ではなかった。 題名から予想できる通り、寝たきり老人が主人公なのだが、いまひ...

四月、不浄の塔の下で二人は 平山瑞穂 中央公論新社

カルト教団の中で「王女」として育てられた少女が現実社会に出て成長していく物語。 物語の冒頭部では「これって、ファンタジー...

全世界のデボラ 平山瑞穂 早川書房

はじめて読んだ『桃の向こう』と作風が違っていて面喰ってしまった。 早川書房なのだからSFなのは想定していたけれど、気持ち...

桃の向こう 平山瑞穂 角川書店

バブルがはじけた後の不況時代に青春を送った若者達の青春を当時の流行っていた物や事件をチラホラ織り交ぜながら描いた作品だっ...

顔のない裸体たち 平野啓一郎 新潮社

ルポタージュを装った小説。インターネットに潜む闇の部分と、男女の性愛に潜む闇を描いた意欲作……って感じなのだと思う。 敢...

高瀬川 平野啓一郎 講談社

欝になってしまった。自分には読解力がないのかと思って。サッパリ良さが分からなかった。「お願いです。誰かこの作品の良さを教...

一月物語 平野啓一郎 新潮社

1冊、読み終えるのに、ひどく時間が掛かってしまった。力技でもってなんとか読み伏せることが出来たのだけれども途中で何度も投...

総統のストラディヴァリ ひのまどか マガジンハウス

ほどほどに面白かったが、微妙にパンチが足りない感じの作品だった。 物語の筋書きは、ほぼタイトル通り。バイオリンの名器と言...

あの夕陽・牧師館 日野啓三短編小説集 日野啓三 講談社文芸文庫

久しぶりに「文学」ちっくな作品を読んだ。 読みやすい作品、軽めの作品を読むたびに「読み応えのある作品が読みたいなぁ」と思...

メタモルフォシス 羽田圭介 新潮社

芥川賞の候補となった表題作『メタモルフォシス』と他1編。ちどちらも「SM」と言う特殊なテーマを扱った作品だった。 「SM...

蕁麻の家 萩原葉子 新潮文庫

詩人、荻原朔太郎の長女である萩原葉子の自伝的小説。 三部作になっていて、私は完結編とも言える『輪廻の暦』から入り、それが...

パ・ドゥ・シャ 猫のステップ 萩原葉子 集英社

70歳になる萩原葉子がダンス教師に恋をする話だった。 一応「マネキン人形の足」に語らせてみたり、手紙っぽい形で書いてみた...

輪廻の暦 萩原葉子 講談社文芸文庫

今年は、まだ20ばかりしか日にちが過ぎていないにも関わらず今年のベスト3には入るだろうと思うほど大当たりの本に出会えて嬉...

ラジオ・エチオピア 蓮見圭一 新潮社

私の場合、不倫物って読後の感想がバシッと2つに分かれてしまう。 「なんだかんだ言っても所詮、不倫じゃないの」となるか「不...

下手に居丈高 西村賢太 徳間書店

『アサヒ芸能』に連載していたエッセイをまとめたエッセイ集。 小説と違って、気の抜けた文章でサクサク読めた。 ファンなら読...

一私小説書きの日乗 西村賢太 文藝春秋

題名の通り、作者、西村賢太の日常生活が淡々と綴られた作品だった。日記文学に分類されるものだと思う。 何を食べ、何をして、...
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