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顔のない裸体たち 平野啓一郎 新潮社

ルポタージュを装った小説。インターネットに潜む闇の部分と、男女の性愛に潜む闇を描いた意欲作……って感じなのだと思う。

敢えて難しい言葉を使わず、読みやすい文章でぶつけてきた心意気は買いたいところだが、読み物としては「いかがなものか?」と思わずにはいられなかった。

好き嫌いが左右するだろう作品なので、なんとも言い難いが私は駄作だと思う。

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顔のない裸体たち

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地方の中学教師・吉田希美子が出会い系サイトで知り合ったのは、陰気な独身公務員・片原盈だった。平凡な日常の裏側で、憎悪にも似た執拗な愛撫に身を委ねる彼女は、ある時、顔を消された自分の裸体が、投稿サイトに溢れているのを目にする。

その時、二人は……。人格が漂流するネット空間を舞台に、顰蹙の中でしか生きられない男女の特異な性意識と暴力衝動に迫る衝撃作!

アマゾンより引用

感想

出会い系サイトで知り合った男女の倒錯した性愛と、その結末がルポタージュ風に綴られているのだけれど「流石は芥川賞作家」って感じの真面目っぷり。

何かに例えるとするならば、小学校高学年の子供に、先生がするツマラナイ性教育という感じ。

ひとことで言うなら、色気が無いのだ。淡々と描く手法は悪くないのだけれど「滲み出るエロス」とか「背徳感」が感じられず、無味乾燥な印象を受けた。

こういうテーマの書き物は、上から見下ろしていては駄目なのだと思う。

平野啓一郎はあくまでも登場人物達の上にいて、そこから高見の見物をしているのだ。

同じ目線に立ってドロドロになるか、いっそデバガメ的な、下品な好奇心を持って挑まないと核心には届かないように思う。

登場人物に、どれだけ下品な言葉を吐かせたとしても、そこに魂が籠っていなければ、読み手には届かないのだ。

平野啓一郎の作品は、読書録に書いた他2冊を含めて、いくつか読んでみたのだけれど、文章力のある人だとは思う。才能だってキラキラしてる。

ただ、今回は平野啓一郎の作風とテーマがあっていなかったのだろう。

こういう類のものを書くなら、もっとブッ込んでいかなければ面白くない。厳しい言い方かも知れないけれど、スポーツ新聞の下世話な記事の方が数倍面白い。

少しずつながらも、作品をよみすすめたい作家さんではあるけれど、今回の作品については全く面白く無かった。

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白い木蓮の花の下で
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