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蜜蜂の家 加藤幸子 理論社

仕事も恋も家族も嫌になってしまった主人公が田舎(たぶん長野県)にある養蜂場に就職して、自分の進むべき道を見出していく…という物語。

題名になっている「蜜蜂の家」とは養蜂場の名前だった。

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蜜蜂の家

理枝は東京の会社を辞め、母親の反対を振り切って、山村の養蜂場「蜜蜂の家」で働くことになった。

リストカットの傷をもつシングルマザーの女性経営者はじめ、ぶっきらぼうだけど蜂への情熱は人一倍の先輩や、摂食障害で心を閉ざしている同僚など、一風変わった人たちに囲まれた職場で、理枝の新しい日々がはじまった。

自然の中で数万匹のミツバチと共生する新しい職場。そして、閉ざされていた私の世界が、少しずつ花開きはじめる。

アマゾンより引用

感想

この作品、ジャンルとしては「ヤングアダルト」に分類されるらしい。前知識無しに手に取って読んだのだけど、あとで知って「なるほどな」と納得してしまった。

養蜂場と言う特殊な場所が舞台だったりするあたりは上手いと思うし、養蜂の豆知識を読むのは面白かったのだけど、いかんせん肝心の物語が温い。あまりにも温過ぎる。

色々なことに疲れた主人公が田舎で心身を回復する…と言う筋書きは、最近の文学の流れとしては黄金パターンなので、ここまではアリだ。

素敵な仲間達に囲まれて変わっていくのもヨシとしよう。都合よく男前のヒーローが出てくるのも、まぁ我慢する。

しかし何だ。懸案事項の1つも残さず、何もかも解決して「めでたし・めでたし」ってのはどうだ。あまりにも都合が良過ぎるのではなかろうか。

主人公は生き甲斐となる仕事を見つけ、恋を見つけ、ついでにギクシャクしていた実母との関係を改善している。

どれか1つ…あるいは、せめて2つまでなら納得出来るのだけど短い話の中に、全部詰め込まれたら首を傾げるより他無い。

「これだから、ヤングアダルトってヤツは……」とウンザリさせられてしまったご都合主義のハッピーエンド。

児童文学でもなく、大人向けの小説でもない、どっちつかずの温い読み物としか思えなかった。

私はこの類の物が大嫌いだけれど、需要があるところを見ると、こういう類の読み物が好きな人も多いのだろうと思う。なので、アリなのだろう。

ただ、私に受け付けられない作品なのだ。これでまた私の中の「ヤングアダルトは性に合わない」という自説が確固たるものになってしまった。

最後まで読んで「やられたぁ」と思った1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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