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私は貝になりたい あるBC級戦犯の叫び 加藤哲太郎

昨今、靖国が熱いから……と言う訳でもなく図書館の「新着本」コーナーで並んでいるのが目に付いたので、なんとなく読んでみた。

インパクトのある題名はTVドラマか何かで知っていたけれど、実際に読むのははじめてのこと。「自称日記フェチ」にとって「獄中記」は好きなジャンル。なかなか興味深く読んだ。

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私は貝になりたい あるBC級戦犯の叫び

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「こんど生まれかわるのなら、私は人間になりたくありません」

――市民にとって戦争とは何かを暴いた昭和史の貴重な記録であり、その実態を白日の下に曝した真実の叫び。

アマゾンより引用

感想

同じ獄中記でも、ゾルゲ事件で逮捕された尾崎氏の書簡集『愛情はふる星のごとく』に較べると泥臭い感じがした。

自分が捕らえられることや、極刑になることを覚悟していた尾崎氏と、BC級戦犯として捕らえられた「どうして俺が、こんな目に」と思っている人とでは、獄中記の雰囲気が違ってくるのは当然のこと。

じわじわと染み出て染み出てくるような「恨み」は臨場感があった。

市井の人であっただろう人が捕らえられて獄中から妻子にあてて手紙を書くなんて、こんな悲しいことはない。

顔を見たこともない我が子のことを綴ったくだりは、かなり泣ける。もしも自分の大切な男達が戦争に行ったり、捕らえられたりしたら……と思うと、たまらない気持ちになる。

「右寄り」「左寄り」とか、そういう思想的なところはさて置いて、結局のところ人間は「自分さえ良ければいい」と思っているんじゃないだろうか。

ものすごく自分勝手な意見なのは承知しているけれど、私は「少なくとも私が生きている間は戦争がありませんように」と強く思う。

大切な男達が殺されたり、殺したりするのが嫌だし、自分自身も殺されたくはないもの。

あれこれと自分自身について考えさせられる1冊だった。

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