私もとうとう噂に聞く「2分の1成人式」に参加することになった。
昭和生まれの人達が子どもの頃は2分の1成人式なんてものは存在しなかった。Wikipediaによると2006年の時点で東京都の半数の学校で行われていたとのこと。
なんだかよく分からないけれど子どもが将来の夢を語ったり、親に感謝の手紙を書いて読んだりするものらしい。
今まで他人事として聞き流していた2分の1成人式だけど、娘の通う小学校でも開催するとのこと。娘は2分の1成人式の準備がはじまってからと言うもの毎日ブーブー文句ばかり言っている。
「保護者が一杯観てる場所で将来の夢とか語るのは嫌だ」
「みんなの前で自分の親への感謝の言葉とか言いたくない」
「『ごんぎつね』の劇をするとか意味分からん」
「しかも『ごんぎつね』は歌まで歌わさせるし、いったい何なんだろう?」
娘の小学校では2分の1成人式で『ごんぎつね』の音楽劇を披露するらしい。
『ごんぎつね』と2分の1成人式がどう繋がるのか私には全く理解出来ないのたけど、結婚式の余興のようなノリなんだろうか?
10歳と言うと、どこのお子さんもそろそろ反抗期に入る頃ではないかと思う。
子ども達は大人が思っている以上に物事を深く考えるようになっていて、娘が言うところの「みんなの前で自分の親への感謝の言葉とか言いたくない」と言う気持ちは理解出来る。
将来のことについても考えるところはあるようだけど、そう言う事を人前で言いたくないと思っているお子さんは娘だけではないと思う。
ちなみに。2分の1成人式は授業参観の一貫として行われる。
私は授業参観では普通の授業が観たいと思う派なのだけど、最近の小学校は授業参観で普通の授業をせずに何かと行事を突っ込んでくる傾向があるのだけれど、これも流行りなんだろうか。
最近はプライバシーに配慮して2分の1成人式を行わない学校が増えているようだけど、この謎行事のブームはいつまで続くのだろうなぁ。
娘がブーブー愚痴をこぼすのを適当に聞き流しつつ「まぁ、気持ちは分かるけど作文とかは適当に良い感じに書いときなさいよ」と、これまた適当なアドバイスをしている。
私はきっと参加したらしたで、それなりに感動したりするのだろうけど2分の1成人式で親に感謝の手紙を書いたりするのが苦痛な子もいるだろうな…と想像すると複雑な気持ちになってしまう。
サザエさんやちびまる子ちゃんみたいな絵に描いたようなご家庭ばかりなら良いのだけれど。
2分の1成人式は来月あるのだけれど、それまで毎日のように娘の愚痴を聞かねばならないのかと思うと面倒臭いことこの上ない。