読んだ本の『50音別作家一覧』はこちらから>>

「家族の帰りを待つ」と言う仕事。

その日。娘が帰宅予定時間になっても学校から帰ってこなかった。

娘のランドセルには校門を出るとメールでお知らせが届くと言うシステムのチップが入っている。学校が民間業者に委託して行っているサービスで、子どもが学校の門をくぐるたびにメールが届くので重宝している。

しかし、その日は門をくぐったと言うメールも届かず「この時間には帰ってくるだろう」と言う予想時間の1時間を過ぎても帰ってこないので様子を見に行くことにした。

登下校のお知らせメールはごくまれにトラブルで届かないことがある。

もし、娘が小学校の門を出たにも関わらず帰宅しないとなれば一大事。寄り道している可能性。連れ去りや事故にあった可能性も考えられる。

お知らせメールのトラブルではなく、娘が学校に居残ってると考えるのは難しかった。その日は習い事のある日だったし、そもそも娘は学校に残ってダラダラ遊ぶタイプではない。

ふと「もしかすると…靴隠されたとか、どこかに閉じ込められてるとか、吊し上げ食らってるとかではなかろうか?」と言う心配が頭を過ぎった。

今まで娘はイジメを受けた事がないけれど、今まで無かったからといって大丈夫とは限らない。

通学路でバッタリ…なんてパターンもあるかと周囲を見ながら自転車を走らせたのだけど途中で娘に会う事は出来なかった。

「これは学校にいるパターンだな」と学校に到着すると同時に娘が校門から出てくるではないか。特に変った様子はなくてホッとした。

娘に理由を聞くと「揉め事があって残されていた」とのこと。日記にも再三登場している男子がらみのトラブルで放課後に話し合いの場が持たれたらしい。

娘は直接関係ない話のようだけど「少しでも関わった児童全員の意見を聞く」との趣旨で残されたとのこと。

こんなに遅くなるなら一報入れて欲しいと思うものの、担任の先生にそんな余裕は無かったのだろう。むしろ、放課後の時間を割いて指導してくれることに感謝しなくてはならない。

ともかく娘がトラブルに巻き込まれたのではなくて良かった。

登下校のお知らせメールのサービスに加入した時は「これがあれば安心だなぁ」思ったものだけど、結局のところお知らせメールがあろうと無かろうと、心配が減る訳ではないらしい。

主婦として「家族の帰りを待つ」と言う仕事がこんなにもどかしいものとは思ってもみなかった。

これは娘の事だけじゃなくて、相手が夫でも同じだ。

連絡がなくて帰宅が遅いと心配になる。いつもより遅い時は夫から連絡してくれるのだけど、まれに連絡が来ないこともある。

夫はスマホを持っているのでこちらから連絡すれば良さそうなものだけど「仕事でテンパってる時だったら悪いし…」と思うと私からは余程でなければ連絡しない。

家で待っている人間に出来る事なんて何1つない。

家族が無事に買えることを信じて待つのが仕事。家族が家に帰ってくるのは当たり前の事じゃない。家族が無事に帰ってくると信じて、これからも家で待ち続けるのだと思う。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
日記
スポンサーリンク
白い木蓮の花の下で
タイトルとURLをコピーしました