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飲食男女 久世光彦 文藝春秋

『飲食男女』と書いて「おんじきなんにょ」と読ませるらしい。

恋愛……というより男女の性愛にまつわるエッセイ集。

エッセイというよりも短編小説といった趣だけど。エッセイに作り事を書いてはいけないとは思わないけれど、あまりにも作りすぎた話が多かったのだ。エッセイ以上短編小説未満といった印象。

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飲食男女

食べることは色っぽい。味わうという言葉も、口に合わないという言い方も、考えてみれば男と女の味がする…。湯豆腐、苺ジャム、蕎麦、桃、とろろ芋、お汁粉、煮凝、ビスケット、無花果、おでん。食べもののある風景からたちのぼる、遠い日の女たちの記憶。ひたむきで、みだらで、どこか切ない19の掌篇集。

アマゾンより引用

感想

作者のエッセイは大好きなのだが、この作品は、それほど面白いものではなかった。

「あぁ。彼も年を取ったのだなぁ」と、しみじみ思ってしまったり。だいたい題名からして安直だもの。

食事とセックスのイメージを重ねるというのは昔から使われる手段で、いまさら彼が得意になって語るほどのことでもあるまいに。

いつもなら、そこはかとなく品の良さのただよう懐古主義的文章も、今回はやや下卑た感じだったし。申し訳ないが「悪あがきをしている」という風な印象を受けてしまった。

エッセイの全てが「性愛」関係だったというのもイマイチさを助長させているのかも知れない。

似たようなシュチュエーションが並んでいるので、1つ1つのイメージが膨らまないのだ。読み終えた後で「この作品が1番のお気に入り」というものを見つけられなかったくらいに。

久世光彦のように食べ物を絡めて表現するならば「食べてしまえば胃の中で一緒くたになっちゃって」というところだろう。

エッセイも嫌いではないのだが、ここまでくるとネタ切れ感が強くなってくるので、ちょっといただけない。

そろそろドカッと重たい長編小説を書いてくれると嬉しいのだが。

久世光彦書いた小説が読みたいなぁ……と思ってしまった。

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白い木蓮の花の下で
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