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無傷の愛 岩井志麻子 双葉社

作者は、いつの間にこれほど突き抜けた作品を書くようになったのだろう。ベトナム男性とのセックスばかりを読まされて、ウンザリしていたの時期が嘘みたいだ。短編集ながら、かなり面白かった。しかしながら「面白い」と言っても、読者を選ぶタイプの作品だと思う。何しろ淫靡な怪談話ばかりなのだ。以前から「日本的なホラー」を描く人ではあったけれども、そこに「狂気」のエッセンスが加わって、さらにパワーアップした印象。

個人的に好きだったのは「纏足させられた女」が登場する話。「纏足」って、淫靡な響きがあって、どうにも惹き付けられずにはいられないのだけれど「あれは中国の風習だから」という思い込みがあった。それを現代日本に引っ張ってきてしまった作者の強引さは素晴らしいと思う。中国料理店を舞台にした話も興味深かった。「そこまで、やるか?」と、ギョッっとさせられたが、海外の脂っこいホラーを思えば上品にまとまっているたと思う。

小ネタ集的な短編集だが、どれもこれもが「やっちゃったねぇ」という印象。どれもこれもが、良い感じで気持ち悪い。もともと、こういう作風の作家さんなら吃驚しなかったと思うのだけど、いままでは「性」と「恐怖」だけしか際立っていなかったので、すごく面白くなったように思う。

作者が書く次の長編は期待出来るかもなぁ……と思わせてくれる1冊だった。

無傷の愛 岩井志麻子 双葉社

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白い木蓮の花の下で
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