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おいしいもののまわり 土井善晴 グラフィック社

図書館で表紙に惹かれてジャケ借りした。

シンプルだけどカッコイイ。こういうデザインは好きだ。題名の置き方がエヴァ風なのも良い。

土井善晴のエッセイと言うと、いささか古風な雰囲気なので意外な装丁で「読んでみたいな」と思ったのだ。

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おいしいもののまわり

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和食は、絶対的な存在である自然に心を置いて生きている日本人独自の感性から生まれています。

「一汁一菜」を基礎としながら、季節に逆らわず調理することで、日々小さな変化が生まれます。その変化に気づく喜び———。この毎日の食事が、日本人の美しい暮らしをつくり、美意識を育ててきました。

本書では、こうした日本の食に息づく独特の感性、気づきを、土井善晴氏が「料理する」「食べる」に係わる32の項目を通して伝えていきます。

アマゾンより引用

感想

土井善晴は料理研究家、土井勝の跡継ぎ息子。

NHKの『きょうの料理』の講師で私の母などはいまだ土井勝と混同しているふしがある。

料理研究家と言っても「料理人」と言うよりも、美味しい家庭料理を教えてくれる先生と言う感じで、土井善晴の料理は高級食材ではな一般家庭で出来るレシピが多い。

しかし、この作品はレシピ本ではなく料理エッセイ。料理のコツにも触れながら、料理にまつわる話が書かれている。

土井善晴の魅力はなんと言っても「育ちの良さ」だと思う。

この人の話をテレビで聞いたり、文章で読んだりしていると「育ちの良い人って素敵だなぁ」としみじみ思う。マナーが身についていて教養があって。

皮肉屋の面もあるけれど、その皮肉もキレキレではなく、どこかおっとりしているのも良い。

時折「あなたみたいに恵まれた育ちの人は分からないんでしょうね」と思うようなところもあるけれど、なんだかんだ言って大好きだ。

今回の作品は彼の皮肉屋な面が抑えられていて驚いた。

以前『春夏秋冬ほしかったのはこんな味 土井家のおいしいもん』を読んだ時は「理想と現実は違うんですけどね」と思う部分が多かったのだけど、今回のエッセイはなんだか丸くなっていて嫌味が無い。

もし私が「土井善晴のエッセイでオススメある?」と聞かれたら、断然こちらをオススメする。私は料理も好きだし、食べる事も好きなので、この本に収録された話はどれもこれも面白かった。

毎日食事を作っていると「面倒臭いなぁ」と思う事が多々あるのだけど、この本を読んで「料理っていいな」ってことを思い出した。

今後も、たまには、こういう本を読んで台所に立つ姿勢を見直していきたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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