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三婆 有吉佐和子 新潮文庫

表題作を含む7つの作品からなる短編集。

表題作は、妻、小姑、愛人が1つの敷地で暮らすという設定で、何度もドラマ化されているので、そこそこ知名度は高いのではないだろうか。

有吉佐和子が得意とする「女の葛藤」物語。

映像化される場合は、かなりデフォルメされていることが多いので、原作はこんな感じ…という意味で読んでみるのは悪くないと思う。

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三婆

敗戦の混乱のさなかに金満家の老人が急死し、残された彼の宏大な邸に本妻・妾・小姑の三人の老女が同居する。

二人を追い出そうとする本妻、居すわろうとする芸者上りの妾、血縁を主張する妹――三者入り乱れての虚実のかけひき。

嫉妬と猜疑の渦巻くすさまじい葛藤を赤裸に描き、笑いの中に〈老い〉の恐怖を見据えた表題作。

ほかに、『役者廃業』『亀遊の死』『なま酔い』など全7編。

アマゾンより引用

感想

はじめて読んだ時は、妻と小姑と愛人が一緒に暮らすだなんて、突拍子もない設定だなぁ……と思った。

しかし、他人同士が1つ屋根の下に暮らす老後…なんてことが真剣に考えられるようになった現代では、ある意味において興味深い話かも知れないと気がついた。

有吉佐和子は意地悪な視線を持った作家さんなので「老醜」というものを、遠慮なく描いていて、気持ちの良い作品とは言い難いものの、面白い作品ではあると思う。

いくつかある中で私がいっとう気に入っているのは、原爆の後遺症云々について書いた『なま酔い』である。

作者は社会問題について書いた作品も多いが、その中でも出来の良い部類でないかと思われる。

押し付けがましくなく、それでいて、やりきれなさが残る秀作。読書録にはまだ書いていないけれど、作者の描いた社会問題がらみの小説はかなり好きだ。

短編を読んでも「上手いなぁ」と思わせる作家さんではあるけれど、個人的には長編の方が良いと思う。短編だと、どんなに上手くかけた作品であっても、味わいが薄い気がするのだ。

面白いと思っても印象には残りにくいと言うか。

有吉佐和子は、ドラマと葛藤を描いてこその作家だと思う。

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白い木蓮の花の下で
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