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夕陽丘三号館 有吉佐和子 文春文庫

『夕陽丘三号館』は戦後の「社宅」を舞台にした妻達のお話。

流石は有吉佐和子。女を観察する意地悪な目線が素晴らしい。

有吉佐和子は、団地生活も社宅暮らしも経験が無いと思うのだけど、それでもまるで「家政婦は見た」の市原悦子のように、その情景を見てきたように描き出しているのがとても良かった。

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夕陽丘三号館

一流会社勤務の夫の転勤に伴い、東京で憧れの社宅暮らしをスタートした音子。喜びも束の間、社宅内の人間関係に振り回されてゆく。

一人息子・悟の教育問題、見栄と欺瞞に満ちた主婦同士の情報戦に追い詰められ、焦った音子は愚かな行動に出るが―

痛烈な人間描写、現代のドラマが大迫力、傑作長編エンターテインメント。

アマゾンより引用

感想

時代が古いだけに「今」の社宅とは違っているとは思うのだけど「女性って、こういうところあるよねぇ」的な目で読むには古臭さは感じない。

女性が読むとかなり面白いと思う。だが男性が読むとどうなんだろう。その辺はちょっと微妙かも知れない。

……と言うのも「面白かった」と書いてはいるものの、私自身ちょっぴり辟易した部分があったのだ。

上手いがゆえの不幸と言うべきか。私自身はどちらかと言うと「女の世界の争い」は避けて通りたいと思っていて、社会人生活においてもそういう経験はしたことがない。

正直なところ「女性特有の…」的な意地の張り合いや、仲間意識の強さについては「面倒臭い」と思ってしまう。

なので、前半は面白く読んだものの、後半は「そんなこと、どうでもいいじゃない」とて、ウンザリしながら読んでいたのだ。

サラリーマンのお父さんが家に帰ったとたん、妻からご近所の噂話を聞かされウンザリする……って気持ちがちょっとだけ分かったような気がする。

生々しい女性を書かせたら作者の右に出る人はいないと思うだけに、作者が現代の女性を書いたら、どんな話が出来るんだろう……なんてことを、ふと思った。

名作とは言えないまでも、有吉佐和子フリークスなら読んで損のない1冊だと思う。

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白い木蓮の花の下で
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