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助左衛門四代記 有吉佐和子 新潮社

『助左衛門四代記』は和歌山県の、とある地主さん4代に渡る物語。

有吉佐和子の作品群の中で「世代物」というと、この作品の他にも『紀の川』が挙げられるが、両作品を較べると、残念ながらこの作品は『紀の川』には一歩届かないような気がする。

私は有吉佐和子大好き人間だが、だからって全ての作品が大好きだとは言い難い。

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助左衛門四代記

巡礼の呪いなのか、代々の長男を不慮の事故で失いながらも、なお営々とその家名を守り、隆盛を極める紀州木ノ本の旧家垣内家。

封建の世から近代に至る250年にわたる家系をたどり、代々の当主の個性と、その蔭で“家のしがらみ”となって生きぬく女たちとを、六代目にあたる垣内二郎の手記の形で描く。

アマゾンより引用

感想

『助左衛門四代記』は4代に渡る物語なので、登場人物の多さは半端ではない。

しかし、それぞれに色分けがシッカリしていて、その辺の書き分けは流石だと思う。

登場人物が入れ替わりが激しいために誰か1人に思い入れをして読み進めることが出来ないのは、物語の作りの上で仕方のないことだろう。

なんだかんだ言っても、作品としては手堅く仕上がっている印象。

ただ個人的には少し物足りなさを感じずにはいられないのだ。

これは好みの問題だと思うのだけど、同じ年代記でも『紀の川』が「代々続く家に生きる女」を書いたのに対し、この作品はあくまでも「家」を書いていて、その辺の感覚についていけなかったのだと思う。

「家を守る」という執念というか、怨念のようなものは、凄いなぁ……と思うものの、実感として感じ取るのは難しい。

もう少し世代が上の人や、あるいは実際にそういう環境(代々続いた旧家で暮らしている)の人であれば、感想も違ってくるのだろうけど。

有吉佐和子の書く女性は「賢い女」が目白押しなのだが、登場人物がここまで多くなってくると、そうでないタイプの女性もいて、その描き方はリアルで面白いと思った。

どこの家も、親族が多くなってくれば、問題児の1人や2人はいる訳で。その辺の匙加減は良かったと思う。

色々な意味において、まぁ、それなりに…な感じの1冊だと思う。

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白い木蓮の花の下で
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