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ごんぎつね 新美南吉 ポプラ社

童話を読むのに季節なんて関係ないと思うのだけど「きつね」が主人公の童話は秋から冬にかけて読みたいと思ってしまう。

この作品しかり『てぶくろをかいに』しかり。設定的に「秋」や「冬」が多いのと、キツネの暖かそうな毛皮が秋冬をイメージさせるのかも知れない。

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ごんぎつね

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いたずらばかりしているごんは、兵十のうなぎを盗んでしまいます。その後、ごんは兵十のために罪のつぐないをするのですが……。

アマゾンより引用

感想

この作品は色々な挿絵画家さんが挿絵をつけているが、私は教科書に載っていた挿絵バージョンが好きだ。

偕成社から出ているシリーズのも可愛らしい絵柄で心引かれるものがあるが、こちらの方が「ごん」と「へいうじゅう」の関係の痛ましさが際立っているように思う。

子供心を掴めるかどうか……となると微妙だが、大人の目から見るとメルヘン調よりも「ごんぎつね」らしい気がする。

雨上がりの川の鰻、へいじゅうの母親の葬式の時に咲いていた野辺の彼岸花。ごんが運んできた栗。

季節を感じさせる挿絵は、物語が秋にはじまって、晩秋(冬のはじめ)に終わることを余すことなく表現していると思う。

それにしても、この当時の童話作品は心が痛くなる作品が多くてかなわない。

時代背景もあるのだろうなぁ。

ほとんどの日本人が貧しかった時代に書かれているだけに「心の美しさ」を焦点にあてて書かれている作品がやけに多いのだ。そして「心の美しさ」は泣きたくなるほど愚かしい。

子供の頃は、その愚かしさにイライラして読んだ覚えがある。哀しいよりも腹立たしさが先に立っていたような。

ふと気づいたのだが、創作系の名作童話と呼ばれるものは「無知」と「貧乏」が必需品になっているような気がする。

伝承系の昔話には姫君や若侍も登場するが、創作系になると、ほとんど無いように思う。富と美しい心というのは、よほど結びつきにくいものなのだろうか。

ふと読みたくなって本を開いてみたのだが、やはり心が痛くなる話だった。

そして自分の周りにいる、優しいお馬鹿さん達のことを想ってみたりした。童話に心ひかれるのは、そここにモデルが歩いているからかも知れない。

ちなみに『ごんぎつね』は作者の新美南吉が十七歳の時の作品。

寿命からして違うというものの、昔の人は成長が早かったのだなぁ……とあらためて感心してしまった。

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白い木蓮の花の下で
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