娘が通う天王寺高校で初めての三者懇談があった。
こんな風に書くと完全に自慢でしかなくて恐縮だけど私は今まで娘の個人懇談で成績の事に関して何か指摘されたり突っ込まれた事が1度もない。何しろずっと「オール5」で通してきたので「勉強に関して言うことは何もありません」って感じだった。
しかし…天王寺高校に入学して状況は一変。「勉強に関して言うことは何もありません」どころか、全てにおいて突っ込まれる要素しか無い酷い成績なのだ。
娘ば学校行事と部活と友達付き合いに全力を尽くしていて、毎日楽しく暮らしているものの勉強には全く力を入れていない。成績が悪いのは当たり前の話。
懇談前、娘には「あのさぁ。お母さん、成績の悪い子の母親として懇談に行くのは初めての経験なんだけど、どんな立ち位置でいればいいかな?」と聞いたところ「いつも通りでいいんじゃない?」と言うので、いつも通りのスタンスでいくことにした。
そして三者懇談の前日。娘から恐ろしい情報が届けられた。
「お母さん…ヤバイわ。午前、午後の最終の枠とか、自分の枠の後ろが2つ3つ空いてる枠はメチャ長くなるらしい」とのこと。なお娘の懇談は午前の最終枠だった。娘はクラスメイト達から「終わったな」と散々煽られたらしい。
「これはいよいよ覚悟して挑まねばならない」と覚悟して当日を迎えた。
担任からケチョンケチョンに言われることを覚悟して挑んだ三者懇談だったけれど、なんか…思っていたのとは全然違っていた。
親の私がどうのこうの…と言うよりも、ほとんど娘主体で話が進んでいく形で「で。お母さんはどうですか?」くらいの感じだった。
まずは「学校生活には馴染んだか? 困ってることはないか?」みたいな話から。娘の場合、馴染んだかどうか…どころか馴染み過ぎて楽し過ぎて遊び過ぎて困っているくらい。
それについては担任の先生も把握しておられて「身体が小さいので体力的に大丈夫かと心配していましたが、水泳訓練でも最後まで元気でしたし大丈夫そうですね!」と笑っておられた。おっしゃる通りで…娘は赤ちゃん時代から体力だけは売るほど有り余っています。
さて問題の勉強面。これについてはもうグウの音も出ない感じだった。簡単にまとめるとこんな感じ。
- それにしても酷い
- 頑張ってないのが分かる
- とにかく、ちゃんとやれ
担任の先生は滔々と娘に言った。
「ありがとうございます。それ、家でも散々言ってるんですが親の言うことは聞かないんです」って気持ちでいっぱいだった。
お説教の後は大学進学に向けての話。
今の成績はともかくとしての「行きたい大学」の話とか、学部の話。そして浪人の是非など。そして大学に行くにあたっての費用の話。「親からこんだけお金出してもらうんやから、ちゃんとやれ」みたいなところなど。正直、ここまで丁寧に言ってくれるとは思ってなかったのでビックリした。
懇談の中で私が1番心に残ったのはこんな話。
娘さんだけでなく、みんな高校に入ってメチャクチャ楽しんでます。「中学とはぜんぜん違う」って思ってる子は多いと思います。だからこそ僕は大学受験も頑張って欲しいんです。
これについては首がもげるほど同意。
娘は中学の時に「学校面白くない」と言い続けていたのに高校に入ったとたん「学校楽しい! 学校の友達みんな面白い!」と高校生活をエンジョイしている。これは娘が変わったからじゃなくて、娘を取り巻く環境が変わったから。娘は自分と似たような人間が沢山いる環境に入ったからこそ学校生活を楽しめるようになったなのだ。
娘には家でも「あのね。お母さんもお父さんもあなたが◯◯大学とか行ってくれても良いと本気で思ってるけど、そのあたりになると〇〇高校くらいのレベル子が指定校推薦でワサンカ入ってくるから覚悟しときや。高校の友達とはぜんぜん違うよ」とは言っていたけれど、担任からも全く同じことを言われていた。
懇談の最後の方で娘は担任から「ぶっちゃけ、自分は校内順位どれくらいだと思う?」と聞かれていて「320位~340位(360人中)くらいだと思います」娘。担任から「いい線いってる。だいたいそんな感じ。だけど、入学した時はそんな順位は思ってもみなかったやろ?」言われていた。ちなみに、正確な順位は教えてくれなかった。
そして娘は担任から「次のテストでは校内順位を半分以上に持っていくように」とも言われていた。
親目線で見ると360人の学年で現在、320位~340位にいる娘がいきなり半分以上のところまで成績を持っていくのは相当難しいと思うし「いやいや。それどころかズル落ちもありでは?」くらいに思っているけれど、そこは娘自身の頑張りに期待したいところ。
それはそれとして。天王寺高校の三者懇談はとても面白かったし納得のいく内容だった。それに進学実績等をまとめた資料の冊子が素晴らしい出来だった…って事も付け加えおきたい。
次の三者懇談で娘が担任から何を言われるのか乞うご期待!