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レンタルフレンド 青木裕子 集英社

青木裕子は初挑戦の作家さん。だけど、図書館の新刊コーナー等でなんとなく名前に見覚えがあって、なんとなく借りてみた。

『レンタルフレンド』を読んだ後で調べたのだけど『これは経費で落ちません!』のシリーズで名を馳せた人とのこと。

今回の『レンタルフレンド』は題名からして「お仕事小説なんだろうなぁ~」と予想して挑んだ訳だけど、実際予想通りだった。レンタルフレンド…と言う業務の中で起こる悲喜劇がテーマの作品だった。

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レンタルフレンド

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ザックリとこんな内容
  • 題名の通り『レンタルフレンド』をテーマにした連作短編集。
  • 現代社会では「お金を支払っても友達を調達したい」と言うニーズがあり、そのニーズに応える仕事がレンタルフレンド。
  • 主人公はレンタルフレンドの仕事を通じて、内容の濃い経験をしていく。

感想

う~ん。微妙かも。第2の垣谷美雨を狙えるノリかな…とも思ったけれど、現状では垣谷美雨に遠く届かない印象。

なんと言うのかな。1話ずつ読むと悪くはないのだけど、レディースコミックの原作的なノリが鼻につく感じ。面白い…と言えば面白いし、サクサク読める感じの読みやすい文章なのだけど、眼球を通り過ぎていくだけの物語…って感じがした。

Twitterのネタとか、webで連載されている短期漫画の「あるあるネタ」を寄せ集めたような感じで深みがないのだ。悪くもないけど良くもない…消費されていくだけの文章…って気がした。

たぶん、練り方が足りない…って言うか、突き詰め方が未熟なのだと思う。どのエピソードもテーマも悪くはないけど、グサッと心に刺さらなかったし、半年後には覚えていない気がする。

……いったい何が悪いのか?

思うに。主人公の悩みや思考が浅いのだと思う。『レンタルフレンド』の主人公は語り部的なポジジョンなので、悩まなくても良い…と言えばそうなのだけど、足すところも引くところもない人間に寄り添って読むことは難しい。同じ視点で進んでいくことは出来ても、感情移入ができないし「へー。ほー。ふーん」で終わってしまう。

もう一歩踏み込むことが出来れば面白くなりそうなだけに残念でならない。

ちなみに作者の青木裕子はジュニア小説(ラノベ)出身の人とのこと。20年前から現役でゴリゴリ作品を産み出しているところを思うと、底力のある人なのだと思うのだけど、ジュニア小説と大人向けの小説とではアプローチが違うのかも知れないなぁ。

色々な意味で物足りない1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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