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障害者の性と性教育。放課後等デイサービスの現場から。

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私が方が放課後等デイサービスで勤務するようになって3年。いつか直面するだろうな~と思っていた事だけど、ついに目の当たりにしてしまった。それは……

障害を持ったお子さんの自慰現場。

オナニー(自慰)の問題は障害者支援において「あるある」ネタだし、以前もそれについて日記に書いた事がある。前回は女の子の話だったので、どちらかと言うと受け身の性だったけれど、今回は男の子の性。

発語がなく知的障害を持つ12歳の男の子が性に目覚めてしまった。排泄は介助が必要なのだけど、介助した時に「今日は妙に性器を触るなぁ~」と思っていたら、それは排泄のための刺激ではなく自慰だった。

そして排泄後、カーテンで仕切ってあるオムツを替えるスペースに設置しているマットにうつ伏せになって本格的に自慰をはじめてしまって「お…おぅ…」みたいなことがあった。

自慰に気づいてしまったのは私だけだったのかも知れない。もしかすると、その場にいたスタッフは全員女性だったので気づかなかったのかも知れない。

とりあえず「他のお友達とみんなで遊ぼうか? ここに居たら、他のお友達がオムツ替えらないから困っちゃうよ」と促して、半ば強制的に中止させてもらった。

性欲は生き物にとって大切な欲求だと思うし、誰もが享受する権利がある。だけど、性欲の先には妊娠と出産がオプションとしてついてくるし、そうでなくても「不愉快だ」と思う人がいる。少なくとも自慰は公衆の面前で行うものではない。

障害者の性ってホント答えがなくて困る。インターネッツを駆使しても納得のいく回答を導き出すことが出来ない。どれもコレも理想論だし、ふんわりしていて掴みどころがない。

最近は子どもへの性教育が活発で「自分にとって大切なプライベートゾーンは自分以外の人間が触って良いのではない」みたいな教えがあるけれど、それって健常児とか、発達障害を持つお子さん向けの教えでしかない。

重度の知的障害を持ったお子さんに性教育を教えることは難しい。

「それを教えるのが仕事でしょ?」と言われてしまえばそうなのだけど「排泄をトイレで行う」「排泄した後は始末して身なりを整える」「トイレの後は手を洗う」みたいな事を教える事さえ大変なのに、正直そこまて手が回らない。

見て見ぬ振りをするのは簡単だけど、障害を持っていたからと言って、そこかしこで自慰をしても良い訳じゃないのだよなぁ。

障害者教育のスペシャリスト的な人がいるのなら、こう言う時にどう対処をしたら良いものなのか本気で教えを請いたい。

結局のところ「人のいないところで」とか「意識を他に持っていけるように」あたりに落ち着くのだろうけど、それは根本的な解決策とは言えないのだ。

とりあえず上司に報告して対策を考えるしかないのだけれど、正直ちょっぴり気が重い。同業者の方はどうしているのだろうなぁ…と本気で知りたい今日この頃。

あ。そうそう。ご報告が遅れてしまったけれど「時給1000円切ったら辞めます」と宣言していた件ですが、一応クリア出来たので「すぐに辞める」って事態は回避しました。とりあえず娘の高校受験が終わるまでは今の職場にいる予定です。

時給は安いけれど仕事は好きだし人間関係は最&高。

……とか言いつつも意識高い系ではないので、何か良い話があれば手のひらクルーの準備はいつでも出来ています。続きを読む→スタッフに恋をした中3男子の話。

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