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母親病 森美樹 新潮社

図書館で表紙と題名に惹かれて手に取った。前知識ゼロだったので「最近ありがちな毒親とかがテーマの話なのかな?」と思いきや、予想の斜め上を行く物語だった。

私にはちょっと受け付けない作風だったけど、ハマる人にはハマると思う。

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母親病

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ザックリとこんな内容
  • 珠美子は40代の独身OL。職場の上司と長年に渡って不倫関係を続けてきた。
  • ある日、珠美子の母がなくなったと言う知らせを受ける。しかも自殺ではないかとのこと。
  • 珠美子の母は秘密の日記を残していた。そして母と何らかの関係があった謎の青年、雪仁との存在が明らかになる。
  • 珠美子の母は雪仁と性的関係を持っていた……。

感想

主人公、珠美子の母親は家事を完璧にこなし、女としての美しさを保つ完璧な主婦だった…と言う設定。

昭和の頃…例えば義母や実母より上の世代の女性って「結婚したら専業主婦になるのが当たり前」と教育を受けてきた人が多いし、男性上位が普通のものとして捉えられていた。

そんな時代に生きた女性の鬱屈した気持ちはいかばかりだったかと思うと気の毒には思うものの、それでも私はこの作品にまったく共感できなかった。一言で言うとこんな感じ。

「気の毒になぁ…珠美子の母はよほど暇だったんだなぁ」

「昭和の女は虐げられていた」と言うのはある意味において正しいけれど、それが全てでない。働いていた女性だって多かったし、専業主婦達だって鬱屈した気持ちを抱えながらも、それなりに楽しく過ごしてきた人もいる。

珠美子にしても、母親にしても「女である」ってことが人生の一大事なのだと思うのだけど、それにしても「ねぇねぇ。他にやることとか、考えることとか、夢中になることは無かったの?」と不思議で不思議でたまらない。

全編通して病的な感じで読んでいて気味が悪かった。

私は森美樹の作風が好きになれなかったけれど、他にはないような文体と世界観は凄いと思ったし、ハマる人はハマると思うし、ハマったら癖になっちゃうと思う。

とりあえず私は森美樹の2冊目はもういいかな…と思っている。

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白い木蓮の花の下で
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