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長生きしたいの。夫よりもFよりも。

今だから書ける話だけれど、私は娘を産むまで出来るだけ早く死にたいと思っていた。

自殺願望があるとか、そういう話ではなく「1人で生きていくのが嫌だ」と言う理由から、夫や友人達よりも早く死にたいと本気で思っていた。自分の好きな人を見送るのは嫌だし、1人で残されるのはもっと嫌だと。

しかし娘を産んでからは考えが一変。夫より長生きしたいと思っている。

夫は私にとって素晴らしい人だけど、年を取ったら「面倒くさい爺さん」になる事が容易に想像出来るのだ。私もたいがい面倒くさい人間だけど、娘からしたら面倒くさい爺さんと、面倒くさい婆さんとでは婆さんと付き合う方が楽だろうと思うのだ。

夫を残して死ぬ訳にはいかないと強く思っている。

一般的に女性の方が家事能力やコミュニケーション能力が優れている分、高齢の一人暮らしになった時に世話がかからないと言われている。夫は一人暮らしの経験があるし、家事も手伝ってくれるタイプなので、私に先立たれても生きていけるとは思うけれど、夫よりも私が長生きした方がみんな幸せになれると信じている。

そして、さらに言うなら友達よりも長生きしたいと思っている。

最低でも高校生の頃から付き合っているFの葬式に出るまでは絶対に死ねない。

Fがまた入院した。

いったいFは何回入院したら気が済むのか? Fは持病持ちなので仕方がない部分もあるのだけれど、彼女の場合は自己管理の甘さが原因になっているのが分かるだけに、腹が立つやら情けないやら。命に関わるような事ではなさそうなのが幸いだけど、重症とのことで見舞いにも行けない。

私はFの親でも兄弟でもないけれどFのことが心配でたまらない。

他人のくせに「何を偉そうなこと言ってるんだ?」と思われるかも知れないけれど、Fより先には絶対に死ねない。他の友人達については既婚・未婚を問わずそんな風に思ったことはないので、Fが特別なんだと思う。

退院してしばらくは大人しくしているのだけど「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、落ち着いてくると元の木阿弥。若い頃はそれでも若さで突っ切ってこれたけれど、歳を重ねるごとにそうはいかなくなってくると思う。

見舞いに行ったら私が起こって、Fはヘラヘラするのだろう事が容易に想像出来るだけに、1人でぷりぷり怒っている。そして、きっとあれはFの性分なのだろうから治らないのだろうと半ば諦めている。だけど、やっぱり腹が立って仕方がないのだ。

とりあえず今回は「大事に至らなくて良かった」と思っておくことにする。

Fのご両親はまだご存命なのだ。Fには逆縁の不幸をして欲しくない。無理だとは思うけれど、これに懲りて少しは自重して暮らして欲しいな…と思う。

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日記
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白い木蓮の花の下で
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