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かげろう日記 吉村達也 角川ホラー文庫

『かげろう日記』は不幸な事件で亡くなった若い女性が残した1冊の日記をめぐるホラー小説。

そこそこ怖いな……といった印象。

私は吉村達也の書く「人間が1番怖い」というようなオチのホラーが大好きなのだが、今回もそこそこ読ませてくれた。

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かげろう日記

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私が吉村達也の作品にハマったきっかけの作品は『文通』だったが、今回の『かげろう日記』にしても『文通』にしても「人の手で綴られた文章の恐怖」が、ポイントになっていると思う。

現在はPCやスマホという便利グッズがあるので何をするにしてもPCで用が足せてしまう。

文章を綴るのだってPCがあれば、めちゃめちゃ楽チンに用が足せてしまうのだが、その分だけ「人の手で綴られた文章」というのは、重みが増したような気がする。

実際、この作品で私が怖いと感じたのは話の大筋よりも「日記」そのものだった。すこしづづ心が駄目になっていく過程を感じさせるもので、なんとも嫌な日記だったのだ。

作品の中で「日記とはなにか」ということが語られているのだが、毎日のように日記を書いている私にとって頷ける部分が多かった。

ウェブ上などで公開するような公開を基本として書く日記というのは、しょせんどこまで行っても日記ではなくて、エッセイである……とか、人に見せないことを前提として書かれた日記は、感情のマスターベーションのようなものだ……とか。

吉村達也は「文章の持つ恐ろしさ」をよく知っているのだと思う。

手紙にしても日記にしても、何が怖いかというと、その文章を「人が書いた」から怖いのだ。

文筆家の書く文章は不特定多数に読んでもらうための仕事として書かれているので、どうということはないのだが、一般の人が書くそれらの文章は自分の感情をドカッとぶつけているから怖いのだろう。

是非、最後までキッチリと読んでいただきたい。

世の中で何が怖いって、人間より怖いものはない。

そんなことを再認識させられた1冊でだった。怖さとしては「ちゅうくらい」といった感じ。

大絶賛してオススメするほどではないけれど、サクッと読む分には良いかと思う。

夏の読書に是非。

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白い木蓮の花の下で
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