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悪人 吉田修一 朝日新聞出版

記憶のほどが確かではないのだけれど、映画化して流行っていた作品だったような……くらいの前知識で手に取ってみた。

「この作品、本当に流行ってたの?」と疑いたくなるような地味で陰気な始まりだった。

最後まで読んでみると、それなりに納得したけれど、どうにもやるせない系の作品だった。

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悪人

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福岡市内に暮らす保険外交員の石橋佳乃が、出会い系サイトで知り合った土木作業員に殺害された。二人が本当に会いたかった相手は誰なのか?

佐賀市内に双子の妹と暮らす馬込光代もまた、何もない平凡な生活から逃れるため、携帯サイトにアクセスする。そこで運命の相手と確信できる男に出会えた光代だったが、彼は殺人を犯していた。彼女は自首しようとする男を止め、一緒にいたいと強く願う。光代を駆り立てるものは何か?

その一方で、被害者と加害者に向けられた悪意と戦う家族たちがいた。

悪人とはいったい誰なのか?

アマゾンより引用

感想

好き嫌いは別れると思う。私の場合は「共感は出来るけれど好きじゃない」ってところ。

和製『レ・ミゼラブル』って感じだろうか。「悪いっちゃあ、悪いけど、可哀想っちゃあ、可哀想だ」って話だった。

個人的には登場人物達の駄目っぷりには、けっこうシンクロ出来てしまった。

比較的穏やかな人生を送ってきた人には分からないかも知れないけれど、精神的駄目人間の思考がよく書けていて舌を巻いた。私も本質的には駄目人間なので、分かり過ぎるのが嫌だった。

色々と共感する事も多かったし、考えさせられもしたけれど、好きか嫌いかを問われたら、完全に嫌いなタイプの作品。やるせなさが、ちょっとたまらなかった。

駄目人間ばっかりだし、馬鹿な人間ばっかりだけど、私には責める事が出来ないと言うか。一気読みしてしまう面白さだった。

だけど、あまりにも重た過ぎる内容なのでたぶん再読はしないだろうとなぁ……と思った1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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