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心臓に針を 佐伯琴子 日本経済新聞社

『心臓に針を』は美容外科が主人公で医療ミスだの尊厳死だのがテーマになっていると聞いたので、手に取ってみた。

医療系の小説と言うと、久坂部羊が大好きで久坂部羊も尊厳死をテーマにした作品をいくつか書いているので「これは読まなければ(使命感)」と期待して読んだものの、私の心には刺さらなかった。

なので今回はディスりがちな感想になるので佐伯琴子が好きな人は遠慮してもらった方が良いかも知れない。

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心臓に針を

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ザックリとこんな内容
  • 主人公、深淵貴夜は聖母マリアの名を冠した医院を経営し、慈善活動でも注目される美容外科医の深淵貴夜。
  • 貴夜は人気美容外科としてマスコミでも知られていたが、その裏にはパトロンがいて、街で声をかけた未成年に美容整形を施してテレビに出演させる等、荒っぽい手法で名前を売ってきた。
  • 一見すると華やかな生活をしていそうな貴夜だが、実は植物人間状態になった夫がいた。しかも、その夫は貴夜を裏切り、その挙げ句事故にあって植物人間状態になっている。

感想

私。『心臓に針を』は物語の筋書き云々以前に、その世界観についていけなかった。

もしかしたら最初から映像化を意識して書いたのかな?」って気がするのだけど、それにしても半沢直樹風と言うか、演劇的と言うか、登場人物達が芝居がかっていて小説として読むとちょっとキツかった。

いくらなんでも現代に生きるセレブ女性が「だまらっしゃい!」なんて芝居がかった言葉遣いはしないと思う。大正時代かせいぜい昭和初期なら分かるけど。

物語の設定から言葉遣いから一事が万事、大げさ過ぎてレディスコミックを読んでいるような気持ちになってしまった。昔『女性自身』に連載されていた『悪女バイブル』の世界観を持ってきた感じ。

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  • 美容整形
  • 愛と裏切り
  • 殺人事件

「女性ってこう言う要素が好きなんでしょ?」的なものをパッケージ化したらこうなるのかな…と言う印象。おまけにアルゼンチンタンゴの世界までねじ込んでくるし。

一応「尊厳死」とか「医療ミスに見せかけた殺人」なんて要素も入れてみてはいるけれど、薄っぺらくてどうにもこうにも。

よほど気が向かなければ、佐伯琴子の次の作品はもういいかな…と思った。

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白い木蓮の花の下で
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