実母の介護認定が1つ進んだ。
老人介護の世界では自立度が低くなると介護に認定が進み、介護保険を使って出来ることが増えてくる。
「介護保険使えるようになってラッキー」と嬉しく思うべきなのか「それだけ介護度が上がってきたんだと凹むべきなのかは難しいところだけれど、私は「介護保険が使えるようになってラッキー」と言う気持ちの方が強い。
実母は現在、週1のペースでデイサービスへ通っている。実母のデイサービス通いについては、納得してもえらうまで時間がかかったものの、実際に行ってみると満更でもなかったらしく、デイサービスには機嫌よく通ってくれている。
介護認定が進んだおかげで、実母はデイサービスへ週2回ペースで通うことになった。実母はメンタル系もヤバめの人のだけど、デイサービスへ通うようになってから目に見えて調子が良いので、デイサービスの利用が増えるのは私としても嬉しい限り。
実母のデイサービス利用日が増えたことを夫に報告すると、夫がポツリと「母にもデイサービスに通って欲しいんだけどなぁ」とつぶやいた。
義母もデイサービスを利用することは可能なのだけど、義母は「デイサービスなんて絶対に行きたくない」と頑なで、生活支援だけを利用している。
今までは「義母が困っていないなら無理にデイサービスの利用をすすめなくても良いかな」と思ってたのだけれど、ここ半年ほど義母の言動がちょっとオカシイ。
例えば。夫の実家を訪問するときは必ずテイクアウトの昼食を持参する。ある時、なか卯のカツ丼を持参したら「この味、すごく美味しい」と気に入ってもらえたので、義兄にも共有。別の日に義兄が持参した時も「すごく美味しい」とご機嫌だったのに、ある日突然「私はこの味好きじゃない。ずっと嫌だと思っていた」と言い出したりする。
「お義母さん、実は嫌なのに我慢してたんじゃない?」と思われるかも知れないけれど、義母は自分の意見をハッキリ言うタイプの人で身内にお世辞を言ったことがない。気に入らないものはその場で「いらない」と言うタイプ。カツ丼の件については「この味が好き」と言ったことも「そんなな事を言うはずがない」と義母。
義母は嘘をつくようなタイプの人ではないので、この味が好き」と言ったことは本当に忘れてしまったのだと思う。カツ丼を美味しいと感じたのも本当だろうし、好きじゃないと思ったのも本当なのだろう。
正直、カツ丼の件はどうでも良いのだけれど、他にもちょこちよこと妙な思い込みをしたり、言動が変だったりすることがある。義母はこれまでもずっとそうだった…って訳ではなくて「だんだん変になってきている」と言う感じ。
義母のことをデイに丸投げしたい…とかではなくて、違う環境に身を置いた方が良いのではないかと思うのだけど「絶対に行かない」となかなか手ごわい。義母は明るくて社交的な人なので、行ってみたら案外楽しいと思うのだけどなぁ。
……何にせよ、実母にしても義母にしても少しずつ老いが進んでいて、今まで通りの生活を続けるのが難しくなってきているのを感じる。
気に病んだところでどうにもならないし、イザとなってしまえば、なるようにしかならないのだとも思う。だけど、そう遠くない日にXデーが訪れそうな気がするので覚悟だけはしておかなきゃいけないな…なんてことを考えている。