読んだ本の『50音別作家一覧』はこちらから>>

映画『テッド(R15)』感想。

記事内に広告が含まれています。

『テッド』は2012年に公開されたR15のアメリカ映画。日本ではR15版とR12版が公開されている。

『テッド』がR指定を受けているのは、性的に過激な描写があったり、卑猥で下品な言葉が使われていから。まぁ…子どもには見せられないし、中1の娘には見せたくない。

実のところ「子どもは観ちゃだめ」とは言い難いところもあるけれど、あくまでも「親にナイショでAV観ちゃった」くらいのノリでお願いしたい。

数年前に観ていたのだけど、ケーブルTVで放送していたのをチラ見したら、そのまま最後まで観入ってしまった。

スポンサーリンク

テッド

テッド
Ted
監督 セス・マクファーレン
脚本 セス・マクファーレン
アレック・サルキン
ウェルズリー・ワイルド(英語版)
原案 セス・マクファーレン
製作 スコット・ステューバー
セス・マクファーレン
ジョン・ジェイコブス
ジェイソン・クラーク
製作総指揮 ジョナサン・モーン
ナレーター パトリック・スチュワート
出演者 マーク・ウォールバーグ
ミラ・キュニス
セス・マクファーレン
ジョエル・マクヘイル
ジョヴァンニ・リビシ
音楽 ウォルター・マーフィー(英語版)
公開 アメリカ合衆国の旗 2012年6月29日
日本の旗 2013年1月18日(通常版)
日本の旗 2013年7月5日(PG12版)

あらすじ

1985年のクリスマス・イヴ。主人公のジョン・ベネット少年はサンタさんに「一人でいいから親友がほしい」と祈る。

ジョンは翌朝プレゼントでもらったテディベアに『テッド』と名付けてかわいがり、さらに命が宿るように祈る。命が吹き込まれたテッドと親友となり2人は共に暮らし成長する。

そして月日は流れ27年後の2012年。ジョンは35歳に。テッドは見た目こそ可愛いテディベアだが、中身は完全にオッサンのようになってしまう。

会社員となったジョンは親元を離れて親友のテッドと、ジョンの恋人・ロリーの“3人”で暮らしていた。

テッドはかつて「生きているぬいぐるみ」としてマスコミに取り上げられ、国民的キャラクターとして一世を風靡したが、年と共に落ちぶれて酒と女とマリファナ漬けの日々を送っていた。

一方、35歳になったジョンは職場で昇進話が出るも仕事に身が入らず、休日にはテッドと共にマリファナを回し飲みし、ビデオを見ては一日中ダラダラと過ごしてた。

ロリーは、ジョンがいつまでも大人になれず、結婚する決意もできないのは、テッドと一緒に暮らしているからだと考えるようになる。

ある時テッドとジョンが散歩中にテッドのファンの男性・ドニーと出会い、「テッドを売って欲しい」と言われるがもちろんそんな話には乗らない。

ロリーと交際4年目の記念日の晩、ジョンとロリーが食事を終えて帰ると、何人もの売春婦を呼んで乱痴気騒ぎをしているテッドに、ついにロリーの怒りが爆発。ジョンは、テッドに家を出るよう提案し、2人は初めて離れ離れの大人の生活を始める。

テッドと離れて暮らしはじめたジョンだったが、テッドと遊びほうけてロリーとの約束をすっぽかしてしまう。ロリーから別れを告げられたジョンは、彼女と別れた責任をテッドに押し付ける。2人は殴り合いのケンカの末和解し、テッドはジョンとロリーのよりを戻す方法を考える。

テッドはロリーに会って謝罪し、ジョンにもう一度チャンスを与えてほしいと頼む。ロリーと別れた直後一人でいたテッドは、かつて「テッドを売って欲しい」声をかけてきたドニーによって誘拐されてしまい、監禁された部屋から脱出を試みるが…

テディベアはズルイ

私は『テッド』が大好きだけど、リアルにいたら付き合っていられないと思う。

下品で失礼。やっていることはめちゃくちゃ。酒とドラッグと女遊び。こんな人がリアルでいたら絶対に関わりたくない。

だけどテッドはテディベア。もう見た目にズルい。何をやらせても圧倒的に可愛いんだもの。

「可愛いからすべて許す」とまでは言わないけれど、どうしても…どうしても嫌いになれないのだ。もはやこれは可愛いの呪いと言っても良いと思う。

下品の極み

「それ知って何の役に立つんだ?」って話だけど『テッド』を監督した、セス・マクファーレンはアメリカ同時多発テロ事件でワールドトレードセンター北棟に突入したアメリカン航空11便に乗る予定だったけれど、前日に酒を飲み過ぎて2日酔いになり、飛行機に乗り遅れ、事件を回避する…と言う強運の持ち主。

そして第85回アカデミー賞授賞式では司会を務めたが、人種や性をネタにしたジョークを連発して盛大に燃えている。

……セス・マクファーレン監督って、テッドと似ている気がする。

「良いか悪いか」って観点から言うと、まあ駄目だ。許される話ではない。だけど、デッドのようにパワーの塊のような人なんだろうなぁ…とは思う。

『テッド』は全編通して勢いがあるのだけど、セス・マクファーレン監督だからこそ撮れた作品なのかな…とは思う。

友情と成長

『テッド』はどうしようもなく下品な作品だけど、押さえるべきポイントはちゃんと押さえている。

友情と成長。

感動ドラマの大きな柱をしっかり立てているおかげで、鑑賞に耐えられる作品に仕上がっている。

  • テッドに命を吹き込んだのはジョンの強い願い
  • テッドとジョンは27年間ずっと共に過ごしてきた親友
  • ジョンは子どもの頃、友達が1人いなかった

大人になってからのデッドは下品な中年のオッサンだけど、テッドはジョンが幼い頃からジョンと共にいて、支え、親友であり続けた。

友達が1人もいなかったジョンは大人になり、友達や恋人も作って社会生活を営める青年に成長しいる。

「どんな時も共にいる」って凄いことだと思う。

だからこそジョンは最後までテッドを大切にしたのだし、テッドもジョンを信頼していた。テッドはどうしようもないヤツだけど、2人の友情は本物だ。

……と、なかなか良い風に書いてみたものの、猛烈に下品なので下品とかブラックジョークが嫌いな方にはオススメしない。

ご視聴は計画的によろしくお願いします。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
映画
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました