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84歳の母さんがぼくに教えてくれた大事なこと 辻仁成 KADOKAWA

作家、辻仁成が自分の母親と自分自身の幼少期について書いたエッセイ集。

とりあえず「四の五の言わずに辻仁成のファンは読んどけ」って思った。

私は辻仁成のファン…って訳ではないけれど、辻仁成の書いた作品の裏付けを取れた気がして大満足。

真夜中の子供』を読んだ時に「辻仁成って、wikiだと東京出身って書いてるのに、どうして福岡県を繊細に描けるんだろう?」と不思議に思ったのだけど『84歳の母さんがぼくに教えてくれた大事なこと』を読んでその謎が解けた。

『白仏』とか『愛をください』の背景もなんとなく理解出来た気がする。

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84歳の母さんがぼくに教えてくれた大事なこと

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KADOKAWA
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ザックリとこんな内容
  • 作家・辻仁成氏の肝っ玉母さんをテーマにしたエッセイ集。
  • 辻仁成が自身の母の半自叙伝を書き下ろしている。
  • 自分の思い出と共に章の最後に母の言葉(人生訓)を収録。

感想

……辻仁成のファンの方には申し訳無いけど、作家の書いたエッセイとしては特に面白くないと思う。だけど「辻仁成の作品を紐解く」と言う意味では欠かせない1冊だし、読んでおいて損はない。

ざっくり内容を説明すると「お母さん大好き!」ってことに尽きる。

辻仁成はお母様から沢山愛情を貰って育ったんだなぁ。そしてその体験は現在、自分自身がシングルファーザーとして子育てをする礎となっている。

辻仁成のお母様は子どもにとって素敵な人だったんだろうな…ってことは伝わってくるものの、この作品が凄く面白いかと言うと、正直言ってそうでもない。

「お母さん大好き」って男性が語る母親像って、女性視点で読むとコレジャナイ感がつきまとうのだ。なんと言うのかな…美化し過ぎていると言うか、崇拝し過ぎていると言うか。リリー・フランキーの『東京タワー』を読んだ時も似たようなことを感じた覚えがある。

「愛し・愛され」と言う親子関係を築いていけた人は幸せだと思う。辻仁成にはその幸せな体験を反映された幸せな小説をこれからも沢山書いてもらいたい。

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白い木蓮の花の下で
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