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春狂い 宮木あや子 幻冬舎

宮木あや子さんって、つくづく女性が好きなんだなぁ……と感心してしまった。

周囲にいる人を狂わせてしまうほどの美貌を持った少女の物語。

耽美小説の類だと思う。読む人を選ぶタイプのお話で万人向けとは言い難い。

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春狂い

人を狂わすほどの美しさを内包した一人の少女。

父親や男たちの欲望から逃れ女子校に入学するが、教師に襲われ学園を去る。しかし転校先でも同級生からのいじめと教師からの暴行は繰り返され――。

やがて少女は安息を求め、教師の前でスカートを捲り言う。「私をあと二年、守ってください」。桜咲く園は、天国か地獄か。十代の絶望を描く美しき青春小説。

アマゾンより引用

感想

前回読んだ『雨の塔』は百合小説ともレズビアン小説ともつかぬような作品だったけれど今回は一応、男女の…ということになっている。

でも、私には「男女の」というタイプの作品には思えなかった。

冒頭部で「A」と言う人物が出てきて、Aの視点でヒロインが語られるのだけど、その描写を読んで私は「今回も女同士か…」と思ってしまったのだ。

途中で「あれっ? これって男性視点だったの?」と気付いたのだけど、なんとなんて言うのかなぁ。

文章から滲み出る雰囲気が、同性愛的と言うかなんと言うか。

耽美な文章だし、女性の描写が独特で、最近にしてはめずらしく、誰にも似ていない個性の強い文章を書く人だと思うのだけど、男と女が絡む話を書いているにも関わらず、どこか嘘くさいのだ。

女性が描く女性賛美の本……の粋を出ていない。

いっそのこと、ガッツリと同性愛物を描いた方がいいんじゃないかと思う。今のままの路線だと、中途半端で勿体ないように思う。

この作品も決して悪くはないのだけれど、物語の本質的な部分に厚みが無い。そこがとても残念に思う。雰囲気を楽しみたい人には良いかも知れないけれど、ちょっと物足りない作品だった。

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白い木蓮の花の下で
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