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WANTED!! かい人21面相 赤染晶子 文藝春秋

『WANTED!! かい人21面相』は表題作を含む3編の短編小説が収録された短篇集。

「大人の少女小説集」と名付けたいような、少女小説ちっくな作品ばかりが集まっている。そのテの作品がすきな人にはたまらないんじゃないかと思う。

ちなみに私はあまり楽しめなかった。少女小説のノリとか、作品に流れる気だるい空気は好きなのだけど、根本的なところで好きになれなかったと言うか。

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『WANTED!! かい人21面相』赤染晶子

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ザックリとこんな作品
  • 昭和最大のミステリー、グリコ・森永事件がテーマ。
  • 表題作と『恋もみじ』『少女煙草』の三編収録。
  • 『恋もみじは』はじゅうたん工場で働く女工の物語。
  • 『少女煙草』は家を出た奥さんになりかわった偽物の綾小路夫人物語。

感想

収録されている小説はそれぞれ全く違うタイプ作品なのだけど、どことなく似た感じ。

女子高生が主人公。表題作は昭和を代表する大事件「グリコ森永脅迫事件」を絡めている。

『恋もみじ』『少女煙草』は時代も違うし主人公の年齢もそれぞれ違う。しかし3編とも女性が主人公になっていて、非常に女臭い作品に仕上がっている。

本来ならば私の好きな路線のはずなのに、この作品集に関しては、全く受け付けられなかったのは、主人公達の生きている世界があまりにも狭く窮屈な感じに息が詰まりそうだったからだ。

世界も狭いし視野も狭い。

ある意味において、よく描けていると言えなくもないのだけれど、女子校的なノリが息苦しくて、読んでいてとても辛かった。「世の中、もっと面白いことがたくさんあるのに…」と思わずため息をつきたくなってしまうような。

赤染晶子の作品を読むのは、これで3冊目なのだけど、私は赤染晶子の描こうとする世界は苦手みたい。前回読んだ『うつつ・うつら』に収録されていた『初子さん』がけっこう好みだったので、期待していたのだけど、むしろ『初子さん』だけがOKだったのだと思う。

また、よほど気が向いたら別の作品を読む事もあるかも知れないけれど、しばらくは距離を置こうと思う。

赤染晶子さんは、この単行本を出版後、2017年9月18日に42歳で亡くなられています。「しばらく距離を置こう」とは書きましたが、若くして亡くなるとは思ってもおらず残念でなりません。赤染晶子さんの短過ぎる作家生活で残した本は、芥川賞受賞作の『乙女の密告』と『うつつ・うつら』、そしてこの『WANTED!! かい人21面相』の3冊のみです。

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白い木蓮の花の下で
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