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メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか 明川哲也 晶文社

この作品は、どうしてこんなヘンテコな題名を付けちゃったのだろう?

友人が絶賛していたので読んだのだけど、そうでなければ絶対手に取ろうとは思わなかった。

題名の印象だとふざけたエッセイか何かを想像してしまうけれど、ぶ厚くて手強い長編小説だった。ニューヨークで暮らす冴えない中年料理人、タカハシが主人公のファンタジー。

題名からは、想像もつかない読み応えのある物語だった。

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メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか

人生に行き詰まってしまった料理人・タカハシは、自殺の寸前、不思議なネズミたちに命を救われた。

ネズミたちは世界で最も低い自殺率のメキシコには、人を死に誘う「憂鬱の砂嵐」を追い払う四つの宝があるという。

宝探しの旅に出たタカハシがメキシコで知る驚愕の真実とは?色彩と味覚にあふれたスーパー・ファンタジー小説。

アマゾンより引用

感想

主人公はボラボラとマルセロという2匹のネズミと世界を救う旅に出るのだけれど、天才老ネズミのボラボラも、気の良い大ネズミのマルセロも、キャラクターとしてとても良い味を出している。

特にボラボラの説教は鬱陶しくも素晴らしい。主人公と共に、半ばうんざししながら読むのだけれど妙に納得させられてしまった。

話自体は奇天烈なファンタジーなのだけど、心温まる優しい物語だった。タカハシとネズミ達との旅に一喜一憂しながら、ジーンとさせられること数回。若い人よりも、むしろ色々と嫌な経験をした大人にこそ読んで欲しい作品だ。

あえて難癖を付けるなら、ボラボラにしろマルセロにしろ、話し方が独特で慣れるまでは、会話を楽しむことが出来ないってことだろうか。

映画やアニメだったら抵抗なく入ることが出来たのかも知れないけれど「文字」という媒体を使うと、どうもふざけ過ぎているような印象になりがちなのだ。

ちなみに。「どうしてこんなヘンテコな題名を付けちゃったのだろう」と最初に書いたけれど作品を読み終えると、この作品にはこの題名以外は考えられないような気がしてくるから不思議だ。

ある意味において、このヘンテコな題名がこの作品を語り尽くしていると言っても過言では無い。

久し振りに手強い長編小説を読みたい人にお勧めしたい1冊。良い読書が出来たと思う。

ちなみに作者の明川哲也は「ドリアン助川」名義でも小説を発表しています。

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白い木蓮の花の下で
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