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映画『バーフバリ 王の凱旋』感想。

『バーフバリ 王の凱旋』は、2017年公開のインド映画。『バーフバリ 伝説誕生』の続編。

バーフバリ 伝説誕生』以上にぶっ飛んだ作品に仕上がっていてる。インド映画のお約束を許容出来る人にはオススメ出来るけれど、真面目に映画を観たい人にはオススメ出来ない。

物語は無駄に壮大だけど「実のところ大した話じゃないよね?」と思わなくもない。

勢いだけは良いけれど、メチャクチャな構成なので理解し難いし「どうして、こうなった?」と首を傾げてしまう部分も多い。

だけど他にはないタイプの作品で、熱くクレイジーな時間を過ごせることは間違いない。

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バーフバリ 王の凱旋

バーフバリ 王の凱旋
Baahubali 2: The Conclusion
監督S・S・ラージャマウリ
脚本S・S・ラージャマウリ
K・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード
原案K・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード
製作ショーブ・ヤーララガッダ
プラサード・デーヴィネーニ(英語版)
出演者プラバース
ラーナー・ダッグバーティ
アヌシュカ・シェッティ
タマンナー
音楽M・M・キーラヴァーニ

あらすじ

蛮族カーラケーヤとの戦争に勝利した後、民衆はバーフバリ王に望むが、王位を逃したバラーラデーヴァは面白くない感じ。

国母シヴァガミはバーフバリに戴冠式までの間、見聞を広めるために国内を巡ってくるように提案。バーフバリはカッタッパと共に旅に出かける。

旅の途中、バーフバリは河下の小国クンタラ王国の王妹デーヴァセーナに一目惚れ。身分を隠して彼女の従兄クマラ・ヴァルマの使用人となりクンタラ王国に向かう。

バーフバリは軟弱な青年を装いクマラの側に仕えるが、猪狩りの際にクマラの手柄に見せかけて猪を仕留める姿を見たデーヴァセーナは、彼に興味を抱く。

そのころ、部下からバーフバリの動向を知らされたバラーラデーヴァは、デーヴァセーナの肖像画を見て彼女に一目惚れし、バーフバリから彼女を奪い取ろうと考える。

バラーラデーヴァから、デーヴァセーナと結婚したいとの聞いたシヴァガミは、クンタラ王国に莫大な財宝を贈り婚姻を申し出る。

しかし、シヴァガミの一方的な申し出に不快感を抱いたデーヴァセーナは申し出を拒否。シヴァガミに挑発的な返書を送る。

侮辱されたことに激怒したシヴァガミは開戦を決意するが、バーフバリに密書ほ送り彼女をマヒシュマティ王国に連行するように指示を出す。

バーフバリはデーヴァセーナに想いを告げ、想いを受け入れたデーヴァセーナはマヒシュマティ王国に赴くことを承諾する。

マヒシュマティ王国に到着したデーヴァセーナはシヴァガミに謁見し、無礼を謝罪する。

シヴァガミはデーヴァセーナを許し、王族の一員として迎え入れるが、バーフバリとデーヴァセーナは、そこで初めて婚姻話がバラーラデーヴァのための話だったことを知る。

シヴァガミは息子との誓いを守ろうとし、デーヴァセーナはバーフバリとの結婚を望み、自分の意志を無視するシヴァガミを非難する。

シヴァガミはバーフバリの国王即位を取り止め、バラーラデーヴァを次の国王に指名する。

ある日、デーヴァセーナはシヴァ寺院への参詣に向かう。

そこで後任の国軍最高司令官セートゥパティが参詣する女性たちの身体を撫で回す姿を目撃し、自分の身体に触れようとした彼の指を切り落としてしまう。

デーヴァセーナは逮捕されて裁判にかけられるが、セートゥパティの証言を取り上げ自分を有罪に追い込もうとするバラーラデーヴァを非難する。

バーフバリがはデーヴァセーナの話を聞き、その場でセートゥパティの首を斬り落とす。

シヴァガミは国王や法を無視した勝手な行動に出るバーフバリに激怒し、2人を反逆罪で追放する。

宮殿を去ったバーフバリとデーヴァセーナは平民として暮らし始めるが、民衆は変わらず二人を敬愛したため、バラーラデーヴァは危機感を募らせ、バーフバリ暗殺を画策。

バーフバリはバラーラデーヴァの策に嵌り死亡。

カッタッパはシヴァガミに真実を告げ、バラーラデーヴァの陰謀を見抜けなかったことを非難する。

後悔したシヴァガミは、生まれたばかりの赤子と共に現れたデーヴァセーナに詫び、その赤子をマヘンドラと命名、民衆にバーフバリの死と彼の息子マヘンドラが新国王に即位することを告げる。

シヴァガミはバラーラデーヴァを処刑しようとするが、バラーラデーヴァの衛兵に襲われる。カッタッパが応戦してシヴァガミとマヘンドラを逃がす。

出産直後で体力を消耗していたデーヴァセーナは捕まり幽閉される。

王権を掌握したバラーラデーヴァは暴君となって圧政を敷き、デーヴァセーナが自分を選ばなかったことへの報復としてクンタラ王国を攻め滅ぼす。

一方、シヴァガミの命を賭した願いと滝の下の世界の村人に助けられたマヘンドラは村長の妻サンガの息子シヴドゥとして成長し、マヒシュマティ王国に戻ってくる。

マヘンドラは群衆と共にマヒシュマティ王国を制圧。バラーラデーヴァを倒す。

バラーラデーヴァを倒したマヘンドラはアヴァンティカを王妃に迎え、デーヴァセーナやカッタッパが見守る中でマヒシュマティ国王に即位する。

もっと簡単なあらすじ
  • 前半はバーフバリ(父)。後半はバーフバリ(子)の話。
  • バーフバリ(父)は弟の策略にハマり無念の死。
  • バーフバリ(子)は父の仇を倒す。
  • バーフバリ(子)はアマゾネスを妻とし、即位してめでたしめでたし。

感想

バーフバリ 伝説誕生』もそうだったけど、あらすじを読んで「なんじゃこりゃ?」って思った方も多いと思う。

映画2本分に渡る壮大な大河ドラマなのだけど、1行で説明すると「バーフバリは父の仇を討って、好きな娘と結婚して王様になりましたとさ」ってこと。意外と浅い。

どのエピソードも御大層に描かれているけど、ツッコミどころが満載過ぎる。

バーフバリ(父)は、完璧な人ど王の器、シヴァ神の化身…みたいな扱いなのだけど、アッサリと策略にハマって死んじゃってるし、恋愛要素突っ込んできているくせに、バーフバリ(子)の恋愛については『バーフバリ 伝説誕生』にちょろっと出てくるだけで、ほぼ放置されている。

バーフバリ父は、国を捨てて女を選んでいるのに、最後に心配したのは母親だったりして、日本人の感覚からすると「ちょ…ここへ来てのマザコン描写?」と驚かされるばかり。

破綻している部分が多いのだけど「じゃあ面白くなかったの?」と聞かれると「面白かった」と答えてしまうから不思議だ。

面白兵器の爆誕!

『バーフバリ 王の凱旋』は前作の『バーフバリ 伝説誕生』以上に、戦闘シーンが面白い。素晴らしい…ではなく、とにかく面白い。

  • とにかく強い象戦車軍団
  • ヤシの木の投人機(投石機ではなくて人を投げるから投人機)
  • 矢を射る時は1本じゃなくて3本同時(しかも命中する)

特にヤシの木で作った投人機は最高にクレイジーで面白かった。

盾を持った兵士数人が背中合わせにくっついて、ダンゴムシが丸まったような状態を作り、ダンゴムシ状態の兵士をヤシの木でぶん投げる…と言うもの。

下手くそながらも図に描いて説明すると、こんな感じ。

投人機(バーフバリ 王の凱旋)

投人機(バーフバリ 王の凱旋)

「どうやったら、バラバラにならずに、くっついていられるんだよ?」と突っ込んではいけない。
昭和の特撮『仮面の忍者赤影』で成人男性が凧に乗って飛べるのと同じだと思って戴きたい。

こんな感じで投げる(バーフバリ 王の凱旋)

こんな感じで投げる(バーフバリ 王の凱旋)

イメージし難いと思うので上の図では「兵士団子」と表現しているけれど、実際はヤシの木に兵士が6人並んで立ち、飛んだ瞬間に団子を形成する方式になっている。

高い城壁を飛び越え兵士達は華麗に着地して戦うのだ。

普通なら着地した時点で全員足を粉砕骨折して大惨事になりそうなものだけど、屈強な兵士達だから無問題。

私が1番心惹かれたのは、図解まで入れて解説した投人機だったけど『バーフバリ』のシリーズは一事が万事、こんな感じでぶっ飛んでいる。

『バーフバリ 王の凱旋』を見るのであれば、細かいことを気にしてはいけない。

バーフバリを慕う民と一緒に「バーフバリ! バーフバリ!」と声を上げつつ、バーフバリの活躍を楽しめば良いのだ。

……恐るべしインド映画。

『バーフバリ』のシリーズは、インド映画の面白いところをギュギュッっと濃縮還元したような作品だと思う。

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白い木蓮の花の下で
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