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こどもの一生 中島らも 集英社

中島らもの書いた戯曲の中でも、とくに人気のあった作品の小説化である。

演劇好きの友人達が大絶賛している作品なのだけど、私は舞台を観る機会に恵まれず、とりあえず本に飛びついてしまったのだが、正直なところイマイチだった。

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こどもの一生

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ザックリとこんな内容
  • ジャンル的にはホラー(ただしB級)
  • 舞台は瀬戸内海に浮かぶ小さな島。
  • サイコセラピーのために集まった5人の男女は薬の投与と10歳のこどもに変化する。
  • そこに登場する『山田のおじさん』とは…

感想

私は中島らも好き人間ではあるけれど、だからって、なんでもかんでも絶賛することは出来ない。

ただ「これ、お芝居だったら面白かっただろうなぁ」という片鱗は、そここに見られた。

孤島に集められた精神病患者。大人を子どもに退行させる治療法。そして、子供たちが作ったイメージの産物である「山田のおじさん」の存在。

ホラーとしては、かなりよく出来た方だと思う。ただし「舞台だったらね」という限定付。

小説にすると、人物の台詞が泥臭すぎるし、物語の流れが悪すぎる。

特に前半、無駄に長いのにはウンザリだった。お芝居だと2分で片付けてしまうだろう部分に、長い説明が入ったり。

ちなみに、この作品は中島らも氏が最後にクスリで捕まって出てきた頃に書かれたらしい。

その後、らも氏は他界される訳だが、心身ともに病んでいたのかも? などと、思わざるをえない出来栄えである。

友人に頼んで、芝居のビデオでも探してみようと思う。

あまりにも残念な作品。

小説化したとしても、元気一杯な頃のらも氏が書いたのならば、もう少しマシだったのかも知れない……と思うのはファンの欲目と言うことで。中島らもの他の作品の感想も読んでみる

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白い木蓮の花の下で
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