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いのちの始まりと終わりに 柳澤桂子 草思社

「楽しむ本」ではなくて「考えるための本」だと思う。

体外受精・クローン人間から、終末医療・安楽死にいたるまで「命」についてを考えるための本だった。あまり、こういうテーマに興味のない人でも、どれか1つくらいは興味のある項目があるのではないかと思う。

私自身は、子供を生んだことがないし、これから先も予定がないので「いのちの始まり」については、さほど興味が持てない。

しかし「終わり」については自分自身の問題でもあるし、自分自身の親を看取るということも考えるだに、他人事ではなく、身を入れて読むことができた。

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いのちの始まりと終わりに

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医療と科学の進歩が、生と死のあり方を根底から変えてしまった今日、いのちをつなぐという人の自然な関係が揺らいでいる。

生命をめぐる環境の変化を見すえる生命科学者が、生と死の倫理を問い、いのち本来のあり方を考える。

アマゾンより引用

感想

私は「安楽死」だって、あっていいと思っていたし、助からないと分かっている人に過剰な医療行為をするのには否定的だ。

自分が脳死状態になったとき、あるいは終末医療を受けるようになったときのために、一筆残しておかなくちゃな……などと思ってたくらいなのだが、この作品を読んで「安楽死」や「終末医療」についての考え方が、少し変わった。

私は「医療技術によって生かされているだけの苦しい状態」になった人を見て、過剰な医療に対する疑問を持っていたのだけれど、もしも「助かりそうにない人には医療行為をしない」なんて風潮が出来てしまったら「どうしても生きたい」と思っている人の道を奪ってしまうことになるだなんて、思ってもいなかった。

実際、安楽死を行っているオランダでは、本人ではなく、周り(家族や医療従事者)から安楽死がすすめられるケースが多いのだとか……恐ろしいことだ。

柳澤桂子は30年間も苦しい闘病生活を続けてきた人であると同時に「科学者の目」を持っている人でもあるので、感情と理性とのバランスの取れた文章を書く。

頭でっかちでないところが素晴らしい。

私など、感情だけで突っ走ってしまいがちなので、広い視野で科学的なことを踏まえて考えるのも必要だぁ……と反省した。

柳澤桂子の作品は、しばらく追いかけて読んでいこうと思う。

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白い木蓮の花の下で
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