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猫背の王子 中山可穂 集英社文庫

今週は図書館へ行けなかったので、週末を迎えるより先に「ストック本」がなくなってしまい「久しぶりに」と言うか「また」と言うか手にとって読んでしまった。

『猫背の王子』はもう何度も読んでいて話の筋どころか、セリフだって覚えてしまっているのに、それでも読みたくなってしまう中毒本である。

すごく良い小説だとは思わない。

なのに好きなのだ。この作品は一生手放せないだろうと思う。

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猫背の王子

自分とセックスしている夢を見て、目が覚めた――。女から女へと渡り歩く淫蕩なレズビアンにして、芝居に全生命を賭ける演出家・王寺ミチル。彼女が主催する小劇団は熱狂的なファンに支えられていた。

だが、信頼していた仲間の裏切りがミチルからすべてを奪っていく。

そして、最後の公演の幕が上がった……。スキャンダラスで切ない青春恋愛小説の傑作。俊英の幻のデビュー作!

アマゾンより引用

感想

小劇場の座長兼役者をするレズビアンの女性が主人公。

彼女は自意識過剰で我がままで、自分勝手で、それなのに、他人に弱みを見せまくったりするものだから、周囲の人からは気にかけてもらえるタイプ……という、どうしようもなく嫌な女である。

もしも現実に自彼女みたいな人間が私の周りにいたら、最初は気にかけるだろうが付き合っていくうちに「大っ嫌い」になるだろうと思う。

だって、あまりにも自分本位。ごーいんぐ・まぃ・うぇい。恋こそ我が命。ってタイプの人なのだ。

私はたぶん大っ嫌いなのだ。主人公みたいな人間は。

でも、きっと彼女のような人から恋を仕掛けられたら、私はきっと堕ちるだろう。

私にないものを彼女は全て持っているから。私が努力しても、一生手に入れることがでいないであろう物を振り回して、生きている人だから惹かれずにはいられないのだ。

中山可穂の新刊が出たら「とりあえず読んでおくか」という気になってしまうのも「中山可穂って、けっこう好きなんだぁ」と言えるのもこの作品があるから。

この作品の主人公「王寺ミチル」に惚れてしまったからと言っても過言ではない。

彼女は最高に嫌な女だし、彼女みたいな女から惚れられるは迷惑千万もいいところだと思う。

しかし好きになったら猪突猛進というのか「恋愛馬鹿」というのか、哀れなほど、馬鹿馬鹿しいほど直向に人を好きになる彼女の姿は個人的に好きだったりする。

正直なところ作者の作品は「もう、お腹一杯になったので、読まなくていいかも」と思っている。

思っているが、新刊が出たら、きっと読んでしまうだろうと思う。王寺ミチル以上にハマる登場人物に出会うことはないだろうと思うのに。

今回は○回目(何回目から覚えていない)の再読だったが、はじめて読んだときのままに面白かった。

やっぱ自分にないものを求めてしまうのが人間なのかなぁ……なとど思った。

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白い木蓮の花の下で
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