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金色の死 谷崎潤一郎大正期短編集 谷崎潤一郎 講談社文芸文庫

足フェチ谷崎ここにあり……というような変態度したたる短編集だった。

エロい……素敵にエロ過ぎる。性的な要素を含むこだわりを「フェチ」と書くと高尚で「変態」と書くと低俗なイメージを与えがちだが、こういうことって高尚も低俗も無いように思う。

「だって好きなんだもん。しょうがない」って気持ちが肝心。それが重要。

谷崎潤一郎は「好きなものを好き」と言える勇気を持った勇者だと思う。

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金色の死 谷崎潤一郎大正期短編集

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江戸川乱歩の「パノラマ島綺譚」に影響を与えたとされる怪奇的幻想小説「金色の死」、私立探偵を名乗る見知らぬ男に突然呼びとめられ、妻の死の顛末を問われ、たたみ掛ける様にその死を糾弾する探偵と、追込まれる主人公の恐怖の心理を絶妙に描いて、日本の探偵小説の濫觴といわれた「途上」、ほかに「人面疽」「小さな王国」「母を恋ふる記」「青い花」など谷崎の多彩な個性が発揮される大正期の作品群七篇。

アマゾンより引用

感想

エロスと薄ら寒いような恐怖感がギッシリ詰まった作品集だった。

角川ホラー文庫で活躍する今時の作家さんの作品よりも、ずっと恐かった。「キャー」と叫び声を上げる恐怖ではなくて「薄ら寒い」とか「背中がゾッとする」とか、そういった感覚。「結局、人間が1番恐いよね」ってことかも知れない。

官能的というか、SMちっくなノリの小説というと、有名どころ(エロスと密接な関係にある探偵・推理系除く)だと、三島由紀夫の作品が頭に浮ぶが谷崎潤一郎の方が数段上手な気がする。

誰憚ることなく書き散らしている印象。一方、どこか迷いを感じる三島由紀夫の作品は、やや物足りなさを感じてしまうのだ。

教室内の主従が逆転してしまう『小さな王国』も良かったし、足フェチの世界を濃厚にぶつけた『富美子の足』も面白かった。

惜しむらくは面白かったけれど、変化球の域を出ない……というところだろう。講談社芸術文庫ならではである。

この作品の感想とは何ら関わりは無いけれど、講談社芸術文庫って大好きだ。

そこそこに楽しめた1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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