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痴人の愛 谷崎潤一郎 新潮文庫

こんなにも谷崎潤一郎の作品が好きなのに、読書録に作者の本が1冊も並んでいないことに気付いて驚いた。

だいたい、読書録を書きはじめるまでに読んだ本は、ほとんど書けてはいないのだけれど。

赤絵曝など1冊もないし、有吉佐和子三島由紀夫だって1冊づつしか書けていない。

少しづつでも書き記していけるといいんだがなぁ。……いや。別に書かないでいても、どうって問題ではないのだけれど。

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痴人の愛

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きまじめなサラリーマンの河合譲治は、カフェでみそめて育てあげた美少女ナオミを妻にした。

河合が独占していたナオミの周辺に、いつしか不良学生たちが群がる。成熟するにつれて妖艶さを増すナオミの肉体に河合は悩まされ、ついには愛欲地獄の底へと落ちていく。

性の倫理も恥じらいもない大胆な小悪魔が、生きるために身につけた超ショッキングなエロチシズムの世界。

アマゾンより引用

感想

この作品は谷崎文学の中でも、男性と女性でそうとう読み方が変わるのではないかと思う。

私がはじめて読んだのは10代の頃だったせいか、この作品のおかげで「ナオミ」という名前は嫌な女の代名詞として印象付けられてしまった。

全国のナオミさんに申し訳ないと思いつつ、「はじめまして」で「ナオミ」と名乗られると、一瞬、引いてしまう自分がいる。

それくらい強烈なキャラクターだったのだ。この作品に登場する「ナオミ」という女性は。

だが、この年になって再読すると、その印象がゴロリと変わっていることに気が付いた。

なかなか素敵な話だ

。13歳も年下の女に「ナオミ! ナオミ! もうからかうのはいい加減にしてくれ(後略)」と懇願する男とのやりとりの末「よし、じゃあ馬でなく人間扱いにしてあげる」と言うナオミは、明らかに女王様体質なのだなぁ。

『春琴抄』などの世界観とも酷似している。再読してみと完璧過ぎる主従関係にドキドキしてしまった。

それにしても谷崎潤一郎は女性を書くのが上手いなぁ。

長ったらしく女性の外見を解説されても苦にならない美文は何度読んでも飽きがこない。私の目には、女性に対するの盲目的な賛美が、とても好ましく映るのだが、読む人によっては「気持ち悪い」かも知れない。

この作品の内容とは関係ない話だが、中山可穂の作品は、作者の作風に通じるかも知れないと思ったりした。押し付けがましいまでの強烈な愛情……という部分で。

今更ながら、名著だなぁ……と思った次第である。

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白い木蓮の花の下で
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