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わくらば追慕抄 朱川湊 角川書店

前回読んだ『わくらば日記』の続編。

前作の雰囲気そのままで、前作が気に入った人なら楽しめるであろう作品だった。

推理…と言うかミステリ要素は前作よりも薄くなっているのでミステリーファンには物足りないかも。

私は前作のロマンティックな雰囲気が好きなので『わくらば追慕抄』も面白かった。

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わくらば追慕抄

人や物の「記憶」を読み取れる不思議な力をもった姉・鈴音と、お転婆で姉想いの妹・ワッコ。

固い絆で結ばれた2人の前に現れた謎の女は、鈴音と同じ力を悪用して他人の過去を暴き立てていた。

女の名は御堂吹雪―その冷たい怒りと霜しみに満ちたまなざしが鈴音に向けられるとき、何かが起こる…。

アマゾンより引用

感想

このシリーズの良いところは「人間の善性」を信じてみようと思えるところ。

ヒロインの語る青臭い人生論は青臭いながらも素晴らしい。

一事が万事少女漫画ちっくで「世の中、そんな綺麗事ばかりでは通らないって」と突っ込みたくなりつつも、ちょっとホロっとさせられてしまうあたりは作者の力量というところだろう。

『澱みに光るもの』の中でヒロインが語った言葉が特に良かった。

ところどころ「私もそう思ってた!」と思う箇所があるのだけれど日常生活では小っ恥ずかしくて言葉に出来ないようなことをキッパリと明言してくれているあたりが小気味よい。

今回は前回の登場人物に加えて、ヒロインと深くかかわる謎の女性が登場するのだけれど、彼女は登場しただけで素性さえ語られないまま物語が終わってしまった。

またまた続編が出るのだろうとは思うけれど、なんだか消化不良。続き物なら続き物だと明記して欲しいものだ。

『わくらば日記 1』とか番号をふってくれていたら「完結するまで我慢しよう」と思えたのに、前作も今回も題名を見ただけでは続きが出るとは分からない。

それにしても、ヒロインはなんて真面目で良い人なんだろう。

真面目であることが恥ずかしい事であるかのようにさえ思える昨今「真面目に生きてます」ってことを、恥ずかしげもなく全面に押し出してくるところは素敵だと思う。

どうやら続きがあるようなので、次の作品が出るのをジリジリしながら最後まで追いかけていきたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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