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わくらば日記 朱川湊 角川書店

昭和30年頃を舞台にした短編連作集。不思議な力を持つ美しい姉と、その妹が遭遇する事件簿。

私にとっては苦手なミステリーというジャンルの読み物だったけれど、推理要素が低くて、ミステリーが苦手でもするすると読むことが出来た。

ちょっと…と言うか、かなり少女漫画ちっくと言うか、少女小説っぽい設定なので、そういうノリが苦手な人は無理かも知れない。

だけど好きな人にはたまらない作品だと思う。ちなみに私は大好きだ。

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わくらば日記

姉さまが亡くなって、もう30年以上が過ぎました。お転婆な子供だった私は、お化け煙突の見える下町で、母さま、姉さまと3人でつつましく暮らしていました。

姉さまは病弱でしたが、本当に美しい人でした。そして、不思議な能力をもっていました。人や物がもつ「記憶」を読み取ることができたのです。

その力は、難しい事件を解決したこともありましたが…。今は遠い昭和30年代を舞台に、人の優しさが胸を打つシリーズ第1作。

アマゾンより引用

感想

「古き良き懐かしの昭和」の描写が素晴らしく良い。そして清純で可憐な主人公姉妹がたまらなく良い。身近にこういう女の子がいたら、きっと好きになってしまうと思う。

どの物語も切なくて哀しいのだけど、陰鬱では無かった。

残酷な話もあったのに、ほんのりと優しい感じが漂っていたように思う。

人の世は辛い事、哀しい事で溢れているけど「優しさ」とか「希望」とか言うような温かい物があるからこそ、人は生きていけるのだなぁ……なんてことを思ったりして。

私がいっとう気に入ったのは「姉さま」の淡い恋を描いた『流星のまたたき』年賀状の話にやられてしまった。すごく良い。ツボに直撃過ぎて困ってしまった。

個人的には「すごく好き」な世界感ではあるのだけれど、1つの作品として読むと感動の大作と言う訳でもなく、キレのある作品という訳でもない。

雰囲気小説と言うか、こういうノリが好きな人にはたまらない1冊だとは思うけれど、グイグイと心に食い込んでくるような力強さには欠けるように思う。

……とは言うものの私はけっこう気に入ってしまった。どうやら続編があるようなので、是非読んでみたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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