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アンドロメダの猫 朱川湊人 双葉社

久しぶりの朱川湊人作品。

私はなんだかんだ言って朱川湊人が好きなのだけど、今までの路線と違っていて面食らってしまった。

今回はネタバレ込みの感想なので、ネタバレNGの方はご遠慮ください。

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アンドロメダの猫

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派遣社員の瑠璃は男と別れたばかり。これまで仕事も私生活も順調とはいえず、部屋で家庭用プラネタリウムで作り出す星空を眺めるのが好きな27歳。

ある日、少女・ジュラと出会い、どこか不思議な雰囲気を持つ彼女に興味を持つ。

やがて〝事件〟が起き、二人は街を出る。

アマゾンより引用

感想

不倫関係を終わらせたばかりの27歳の派遣社員の女性が主人公。

ひょんなキッカケから「ジュラ」と名乗る少女と親しくなる。ちなみにジュラは本名で恐竜好きの父親が「ジュラ紀」から名付けたとのこと。

ジュラは知的障害のある少女で「借金のかた」と言うことで、両親から離れて性的搾取を受けている。主人公はある事情からジュラを連れて逃げることになり、「あ~。感動ポルノ系か~」と思って読み進めていたのだけれど、何故か恋愛小説に突入。

しかもレズビアン小説。予想外の展開に面食らってしまった。

確かに、これまでも朱川港人の女性や少女の描き方は、吉屋信子の少女小説を思わせる百合小説的な雰囲気があった。

しかし、それを全面に出してこられると「おっ…おぅ」みたいな気持ちになってしまう。

男性作家がレズビアンを扱うとコレジャナイロボが発動してしまうものだけど、朱川湊人のレズビアン描写は意外と悪くなかった。アリか無しかと聞かれたら、完全にアリ。

ただ「この作品にそれは必要だったの?」と思わなくもない。

全体的に何もかもが行き当たりばったりな感じなのだ。主人公カップルが恋に落ちる流れもそうだし、ヤバイお金を持ち逃げする展開も酷い。逃避行の途中で出会う人達との関係も「行きずり」の域を出ておらず、何もかもが雑な印象を受けてしまった。

それに私は「ジュラ」の人物像が気に食わなかった。

絵を描く事が上手な知的障害者と言う設定は理解出来る。しかし「10歳年上の同性の恋人を優しく包み込む恋の天使で、性的にはテクニシャン」って設定はいくらなんでも盛り過ぎだろう。

ちなみにラストはハッピーエンドではないので、読むのであればそのつもりで読んで戴きたい。

主人公のとった行動からすると「まぁ、しゃあないな」って感じの展開ではあるけれど、行き当たりばったり感だけが残ってしまった。

もともと朱川湊人は「俺が好きなことを好きなような書くぜ」ってタイプの作家さんなので、朱川湊らしい作品だと思うものの、好き嫌いは分かれる気がする。

個人的には正直微妙。恋愛に振り切るか、ロードムービーにするのか、ノアール小説にするのかどこか1本筋が通ってれば良かったのかな…と思った。

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