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釈迦 瀬戸内寂聴 新潮文庫

タイトルそのままの作品だった。瀬戸内寂聴流「釈迦の一生」である。

出家した作家さんが書くのだから、さぞかし重みのある作品に仕上がっているだろう……なんて思ってはいけない。

ものすごく生臭い作品だった。恋愛万歳とでも言おうか。

最初から最後まで色っぽくて、クラクラしてしまった。作者は恋を書く作家さんなのだなぁ……と改めて感じた次第である。

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釈迦

八十歳を迎えたブッダ(釈迦)は、侍者ひとりを連れて最後の旅に出る。

遺された日々、病み衰えたブッダの胸に、人々の面影や様々な思いが去来する。

自分を産んですぐ亡くなった母、養母、シャカ族の王だった父。亡霊となって現れる妻。出家してなお煩悩に苦しむ弟子たち、尼僧を受け入れた日のこと。

涅槃に至るブッダの言葉の数々が、心地よい音楽のように綴られる。入魂の仏教小説。

アマゾンより引用

感想

私はかつて仏教系の女子高に通っていて「宗教の時間」なんてものがあったので、釈迦の一生や、その言葉については、それなりに知っている。

この年齢になって改めて読んでみると釈迦の言葉とイエスの言葉は、どこか似通っているなぁ……と思った。

教義は全く違うのだけど「救いを求める者は決して拒まない」という姿勢は同じなんじゃないかと思う。

人間は、誰だって「甘やかして欲しい」と思っているのだろうなぁ。

釈迦にしてもイエスにしても、あんな風にウェルカムな感じで両手を広げられたら、その胸に飛び込んでしまいたくなるのが人の情。

その上、頭を撫で撫でされて「辛かったね。よく頑張ったね。いい子だね」なんて慰められたら「一生ついていきますと思ってしまうのは無理からぬこと。

それにしても濃い話だったなぁ。

80歳を越えた女性の描いた作品とは到底思えない。

瀬戸内寂聴は恋愛能力の高い人なんだろうなぁ。ご自身もドラマティックに生きてこられた訳だが、老いてなお、こういう作品が書けるのには頭が下がる。

恋愛淡白質な私は、ただただ見上げるばかりである。もはや次元が違うというか。

心に響くような作品ではなかったが、楽しく読んだ1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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