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晴天の迷いクジラ 窪美澄 新潮社

死にたくなっちゃった3人が、とある入江に迷い込んで立ち往生しているクジラを観に行って立ち直る物語。

なんとなく題名からもハートフル系な物語が想像出来るのだけど題名通りの作品だった。

文章は読みやすいし物語の作りも悪くない。完全に映像向け。映像化したら絶対に面白いしウケると思う。ただ、作品としてはどうなんだろう……と思う部分もあった。

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晴天の迷いクジラ

デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。

社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。

母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた――。苛烈な生と、その果ての希望を鮮やかに描き出す長編。山田風太郎賞受賞作。

アマゾンより引用

感想

主人公達の悩みは3人それぞれに違うのだけど、突き詰めていくと家族間トラブルが原因。

最終的には一見立ち直っている風に見えるけれど、大人目線で読むと「それ、立ち直れてないんじゃない?」って思えるあたり、救いがなくて嫌だった。

主人公達はそれぞれに気の毒な境遇ではあるのだけれど、結局のところ「そうなった原因」をすべて家族のせいにしていて、肝心なところで戦っていないのだ。

まぁ、最近は「正面から戦うよりも逃げるって手段もありますよ」な流れが流行っているので、そういう解決方法もアリだとは思うのだけど文学として昇華するには、いささか弱い。

しかしそれが「今どきの若者なんです」と言われれば、そうなのかも知れないとも思った。

なんとなく引き篭もって2チャンネルなんかで愚痴ってそうな人間が集まって『スタンド・バイ・ミー』的な成長旅行をしてみました……って印象を受けた。

主人公達の悩みも主張ももっともなのだけど、どうも共感出来辛い。

「悪くないのに、なんか残念だな」というのが正直な感想。

とは言うものの、ミニシアター系の映画にしたら面白い作品が出来そうな気がする。

この作品自体は「なんか違う」な印象を受けたけれど、窪美澄の作品はもう少し読んでみたいように思った。

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白い木蓮の花の下で
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