四天王寺高等学校の入試説明会に行ってきた。
先週、大阪桐蔭の入試説明会に行って「中2で行く入試説明会はこれでオシマイ」と思っていたけど、塾(馬渕教室)のオンライン説明会に参加したこともあって「やっぱ行っとくか」と出掛けてきた。
現在、娘が公立高校受験の併願校として塾から勧められている私立高校はこんな感じ。
- 西大和学園
- 洛南
- 清風南海
……って感じだけど、実際のところ西大和学園以外の2校は我が家から通学するのに無理がある。しかも西大和学園は大阪の女子が受験出来る最難関の私立高校。
西大和学園に絶対に合格出来る保証はないので、大阪の私立も受験する必要がある。
清風南海と洛南が無理……となると1番に勧められるのが四天王寺高等学校。
受験するかどうかはさておき、やっぱり見ておかねばならない。
四天王寺高等学校入試説明会
四天王寺高等学校は大阪女子校の最難関。「私立行きたい賢い女子は四天王寺高等学校行っとけば?」みたいな雰囲気がある。
我が家からも通いやすい立地条件だし大阪の高校無償化制度も利用出来るので我が家的には大助かりなのだけど、娘は四天王寺高等学校には行きたくないと言うのだ。
娘が四天王寺高等学校に行きたがらない理由は次の2つ
- そもそも女子校は嫌だ
- 制服がダサイ!
私は女子校出身なので女子校の良さを理解しているものの、制服については私も激しく同意する。一応、当時のトップデザイナーである森英恵デザインの制服とのことだけど、今の時代にはそぐわない。
だけど四天王寺高等学校は「大阪で最強の女子校」の余裕なのか、制服のデザインを変える気なんてサラサラなさそう。
四天王寺高等学校……流石の余裕。流石の強さである。
保護者のみで説明会へ
娘は部活だった…と言うこともあったし、何より娘自身が気乗りしない高校なので、説明会へは私と夫で行くことになった。
コロナ禍の今、どこの私立学校も入試説明会は「2名まで」になっていて、西大和学園と大阪桐蔭は夫が遠慮する形になっていたのだけど、娘が行かないとなるは夫の枠が出来たよね…って話。
四天王寺高等学校はJR・地下鉄・近鉄の天王寺駅から徒歩10分の場所にある。聖徳太子の建てた四天王寺のすぐ横。駅近でそう言う意味では最&高。
分かっちゃいたけど仏教感凄い
私立高校は宗教絡みのところが多いのだけど、実のところ学校によってはそこまで宗教感を出していないところもあるけれど四天王寺高等学校はどちらかと言うと宗教を前に出してくるタイプ。
まぁ…四天王寺の横に建ってるくらいなので、そこは受け入れて戴くしかない。
- 毎朝の朝拝時に仏教聖歌
- 1日おきに般若心経
- 毎朝、1分間の瞑想
……入学したら受けてれて戴くスタイル。当然だけど仏教行事への参加も義務化されている。
コース編成
四天王寺高等学校も大阪桐蔭と同じく、スポーツ系と勉強系のコースがあるタイプの私立高校。2つのコースが交わる事はない。
令和4年からはコース名が変わっているけど、ザックリ言うとこれも大阪桐蔭とさほど変わらない。
- 文理選抜コース(35名)
- 文理コース(90名)
- 文化・スポーツコース(30名)
大阪桐蔭と違うのは文理選抜コース・文理コースは成績によって途中で入れ替えがある…ってところ。専願で文理コースだと入りやすい感はあるもののも、偏差値的には大阪桐蔭よりも上じゃないと入学するのは難しい印象。
学校生活について
上位私立高校はどこもそんな感じなのかも知れないけれど、部活はそんなに熱心じゃない。
どんなに成績を出している部があるけれど、それはスポーツ系のコースの子達の活躍であって、勉強コースの子達の部活はふんわり風味。
なので「高校で青春を謳歌したい」とか「部活頑張りたい」ってタイプのお子さんは四天王寺高等学校は向かないと思う。
「部活はほどほどに楽しんで良い大学に進学したい」ってタイプのお子さんにはオススメしたい。
最近の私立高校は共学が人気の印象だけど、男子校・女子校は「異性の目を気にせず大らかに過ごせる」って魅力がある。特にニッチな趣味を持っている子には男子校・女子校は過ごしやすい。
よく引き合いに出されるのは「名門男子校は鉄道研究会が絶対あるよね」って話。鉄道研究会だけでなく、趣味や習い事を好きなだけやりたい人にはオススメ。
私は女子校出身なのだけど「部活やらず箏曲に打ち込んでた」とか「ピアノはコンクール勢」とか「弓道ガチ勢でした」みたな子がチョロチョロいたけど、クラスメイトは尊敬こそすれ「部活やってない帰宅部は引け目を感じる」みたいな雰囲気は一切無かった。
男子校・女子校も校風に合う子にとってはパラダイスだ…ってことはお伝えしておきたい。
進学指導と学びについて
四天王寺高等学校の1番の強みは「女子に特化した指導」だと思う。実際、説明会でもそこに時間を割いていた。
「女子は理系に向かないと言われていますが我々はそうは思っていません」と言うのが四天王寺高等学校の主張。実際、けっこうな数の生徒を有名国立大学の理系学部に送り出している。
自習室も充実していて、卒業した大学生の先輩がアルバイトとして勉強だの、進学だのの質問に答えてくれる…なんてシステムもある。
理系に関わること(化学や物理)を学ぶ特別教室も充実していて、ここは西大和学園や大阪桐蔭には無かった設備だな…と関心した。
ただ、ちょっと気になったのは「中学入学組と高校入学組の学力差」については、まったく触れられておらず質問コーナーもなかった…ってこと。
西大和学園や大阪桐蔭はその辺りのことをキッチリ抑えて説明してくれただけに、いささかモヤモヤ感が残ってしまった。
ワクワクの校内見学
四天王寺高等学校は四天王寺に隣接しているので、なんとなく古めかしいイメージが強いのだけど、校内は意外と近代的で美しかった。
大阪桐蔭のキラキラ感はなかったものの、自習室や談話室、食堂なども美しかったし、体育館は冷暖房完備。
自習室では生徒さんが自習している姿を見掛けた。流石は大阪女子最高峰の進学校だと感心した。
そして意外かも知れないけれど、食堂ではハロウィンのコラボメニューがあった。四天王寺高等学校は仏教系の学校だけど「そもそも仏教は他の宗教に対しても寛容なんですよ」とのことで、クリスマスもハロウィンもバレンタインもアリとのこと。
キャッキャウフフの女子校生活を期待している方も安心して入学して戴きたい。
古き良き伝統の女子校
私は短期間のうちに西大和学園、大阪桐蔭、四天王寺と3つの学校の入試説明会に参加した訳だけど、四天王寺の生徒さんはダントツで毛色の良さを感じさせてくれた。
すれ違う生徒さんは頭が良くて品の良いお嬢さんばかり。
そもそも四天王寺の入試説明会は西大和学園や大阪桐蔭と違って、ガツガツした感じがまったくなかった。
併願校として考えている人達に対しても「本命に落ちたら、来ていただくことになる訳ですが、本当に入学したいかどうか、よく考えてくださいね」と言うスタンス。
西大和学園のように「併願の人が多い訳だけど、何なら専願でかかってこいや~」みたいな雰囲気は全くない。
四天王寺高等学校は良くも悪くも古き良き伝統の女子校なのだと思う。
娘は中2で実際の受験はまだ先の話だけど、娘自身は「併願で行きたいのは西大和学園」と言い切っている。
大阪の併願校にどこを選ぶかはまだ決まっていないけれど「ここならアリかな」と思える高校を娘自身で選んで欲しいな…と思う。2022年に娘と入試説明会へ行った時の日記はこちら→娘と四天王寺高等学校の入試説明会に行ってきた話。
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