私、昭和47年生まれの49歳パート主婦。氷河期世代の先頭を突っ走ってきた。
恥ずかしながら私は新卒採用時、就職活動に失敗している。氷河期突入で内定率が低かった…ってこともあったけれど、私の場合は就職活動をしている人達が多い中、ギリギリまで企業への就職活動をせずに教育か福祉系への就職を希望していたのが敗因。
実習やボランティア活動を経て「私にはこの業界無理…」と心折れた後で就職活動をスタートするも、時すでに遅く新卒採用を勝ち得ることができなかった。
試行錯誤したあげく「手に職つけて派遣社員になる」と言うことで、CADオペレーターになり長らくブラックな環境に身を浸していたが、妊娠を機に仕事を辞めた。
子育てが落ち着いた現在、放課後等デイサービスでパートをしている訳だけど、市のHPを見ていたら氷河期採用の公務員試験の案内が目に止まった。
厚生労働省は現在、公務員の氷河期採用を推奨していて、どこの自治体でも氷河期採用を実施している。自治体によって採用条件は色々あると思うのだけど、私の住んでいる自治体の場合「昭和47年4月2日から昭和62年4月1日までに生まれた人」が対象になっていた。
私。年齢枠の上限だけど応募出来るではないか!
自分で言うのなんだけど、私。事務員としてはまあまあ使えると思う。スマホしか使えないヤングよりもパソコン使える自信あるし。さらに言うなら、クレーマーにも強い。隣家に住むガチガチのクレーマーとも上手くやってきていて、もしかしたら地方自治体公務員向けなんじゃね?
……ってことで応募してみることにした。落ちても死ぬ訳じゃないし冥土の土産に公務員試験を経験しておくのは良いんじゃないかと。
応募はwebから。そしてコロナ禍と言うことで1次試験の面接はwebに動画を投稿する方式。
webフォームに必要事項を記入し、証明写真データをアップロードして応募完了。応募締め切り後、受験票が送られてきたのだけど、その番号を見てたまげたのなんのって。
1001番だった!
ちなみに採用人数は3名。流石に受かる気がしない。
……とは言うものの、せっかく応募したのだから受けないテはない。気を取り直してweb面接に挑んだ。
web面接なので上半身はリクルートスーツ。下はジーンズと言う面白仕様。背景が白くなるように、白い壁に背を向けて、ちゃぶ台にノートパソコンを置いて面接開始。web面接はズーム会議のようなリアルタイム方式ではなく、質問に対して答えた動画を録画して送る方式。
最初の質問は「自己PRを1分間。手段は問いません」だった。
終わった…。
Tik TokだのYou Tubeだの撮り慣れている若者や、何か一発芸を持っている人ならまだしも、何の取り柄もない陰キャの49歳パート主婦に勝ち目なんかない。(後で娘に話をしたら「私だったらバク転するw」と笑っていた)
……とは言うものの、後戻りは出来ないので面白くもなんともない自己PR動画を撮影。され以降も次々とお題をクリアして動画を投稿した。
さよなら、公務員…さよなら…。
自分で撮影して投稿したから言うのだけど、私には無理過ぎる内容の試験だった。
そりゃあまあ薄々「49歳のオバサンに勝ち目ないよな。34歳と49歳の人が面接に来たら、普通は34歳を採用するよな」みたいな気持ちはあったのだけど、それでも何もせずに諦めるのは嫌だったのだ。
……だけど、ふと思ってしまったた。
この流れだと氷河期採用は来年以降もあると思う。私より若い人は受けてみても良いんじゃなかろうか?
自治体によって基準は違うかもだけど、結婚・出産を理由に退職した女性も受けてみてはどうだろう?
職がある人も「給料に合わない仕事してるなぁ」って感じるのなら受けてみてもいいんじゃないだろうか?
残念ながら私は年齢上限ギリギリなので来年は無いけど、私より若い人ならこれから何回かチャンスがあるかも知れない。受けたところで砕け散ってしまう可能性が高いけど、やらずに後悔するよりずっと良い。
私の氷河期採用公務員の話はここでオシマイになると思うけど、たとえ落ちていても正式に結果が出たら報告します。
氷河期採用の公務員試験。宝くじくを当てるくらいの難関だけど受験料がいる訳じゃないし、やってみる価値はあると思う。
来年以降も募集があると思うので「我こそは!」って方は是非チャレンジして戴きたい。そして合格したらこっそり報告してください。私、責任を持って全力で祝福させて戴きます。
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