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ピカルディーの三度 鹿島田真希 講談社

「タブー」ばかりを集めた短編集。

表題作は音大を目指している男子高校生と音楽教師の同性愛だの近親相姦だのがテーマだったりして、とにかく「タブー」がテーマのようだ。

いっそのこと、エロスだの同性愛だのを突き詰めてくれたら清々しかったのだけど、イマイチ覚悟の足りない作品だった。

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ピカルディーの三度

「おれは、おれの知らなかった恋愛を先生がくれると思った」音大受験を控えた「おれ」と「先生」のレッスンは排泄の儀式から始まった―

論議を呼んだ表題作「ピカルディーの三度」を含む5篇を収録。三島賞作家が描く「愛と禁忌」の最新小説集。

アマゾンより引用

感想

ハッキリ言って物語に「筋」はあってないようなものだと思う。

文章と雰囲気を楽しむタイプの読み物だろう。表題作の『ピカルディーの三度』は、ボーイズラブ小説の文学風と言えなくもないし、他の作品についても際立った物は特に無かった。

しかし私は面白く読ませてもらった。……と言うのも、最近「毒にも薬にもならない本」が多過ぎて、ちょっと飽き飽きしていたのだ。

私はアブノーマルな恋愛を扱った作品が嫌いじゃない……って言うか、むしろ好きだ。

近親相姦は生理的に受け付けないし、表題作に登場した脱糞プレイにしても、そういう趣味は全くない。

しかし、そのテの作品を読むことで自分の中にある「タブー」がザワザワと動き出すのだ。そして、一瞬だけ「今の自分」から逃れ、妄想に遊ぶ。その瞬間がとても楽しい。

この作品集については「小手先で遊んじゃってるのかな?」と言う印象があり、取っ掛かりは悪くないけれど、ちゃんと読むと物足りない。

でも、最近の作家さん(特に若手と呼ばれる女性作家さん)で、こういう路線の作品を描いてくれる人は皆無に等しいので、個人的には猛プッシュしたい。

是非、鹿島田真希の他の作品を読んでみたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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